2000本の中から自分でファンドを選べと言われても、初心者はどれを買ったらいいかは、分かりません。
結局、間違った投資信託を選択してしまう人や、「専門家」へのアドバイスで買ってはいけない投資信託に誘導されてしまう人が出てくることでしょう。
私は以前から申し上げているように、低コストのインデックスファンドを積み立てる。これが、多くの個人投資家にとってベストな方法だと思っています。投資初心者であれば、なおさらです。
特定の運用会社の投資信託だけを対象銘柄として指定するのが、各社の利害関係もあり、公正な競争と言う点からも難しいのはよくわかります。
しかし、その結果として本当に活用すべき投資信託だけではなく、不必要な「ノイズ」が入り込んでしまえば、混乱する人が増え、投資のハードルを上げてしまうだけです。
もし、2000本に絞り込むことで、投資信託の中から投資未経験者が正しいファンドを選べるようになると本気で考えているとしたら、そのセンスはかなりずれています。投資初心者のための絞り込みというのであれば、2000本ではなく思い切って20本くらいにして欲しいものです。
編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年6月23日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。