プリムラとは?

ここからは、プリムラがどのような花なのかを見ていきましょう。
プリムラの特徴
プリムラは、サクラソウ科サクラソウ属に分類される植物です。
品種改良が積極的に進められてきたこともあり、現在では500種類以上もの品種があるとされています。
花を咲かせる種の少ない冬に開花時期を迎えることもあり、園芸品種としても人気です。
寒さには強い一方で暑さに弱いという一面があることから、多年草ながら日本では夏を越すことが難しいため一年草として扱われることが多いです。
その花色は豊富で、白や赤、ピンクに紫そして黄色などがあります。
色鮮やかな色彩を持ち、品種によっては原色に近い花を咲かせます。
プリムラの開花時期
プリムラの開花時期は、11月から5月頃までです。
寒さの厳しくなる冬の始まりから、暑くなってくる初夏にかけて咲く植物です。
プリムラの原産
プリムラは、サクラソウ属の植物から園芸品種として生み出されたともされます。
それもあり、品種によって原産地は変わります。
プリムラ・ポリアンサはイギリスの野生種を品種改良したもの、プリムラ・オブコニカは中国原産とされています。
日本にもサクラソウは自生しており、園芸品種として改良が行われてきましたが、こちらはプリムラに加えられることは基本的にありません。
プリムラという名前の由来
プリムラという名前は、サクラソウ属の学名”Primula”から来ています。
この学名自体は、ラテン語で「最初」を意味する”primos”を由来としています。
これは、早春に先駆けて咲く花という意味合いで付けられたとされています。
サクラソウとの違い

野生種のサクラソウを品種改良した事で生まれたプリムラ。
両者は、なぜ別物のような名前の分け方がされているのでしょうか。
サクラソウとは
サクラソウは、日本を原産とするサクラソウ属の植物です。
野生種に対しても、園芸品種として改良を加えられたものに対しても用いられます。
プリムラとサクラソウの違い
サクラソウとプリムラ、どちらもサクラソウ属の植物という意味では共通しています。
使い分けとしては、サクラソウが日本国内を原産とするサクラソウ属の花、プリムラはヨーロッパから中国・アジアまで外国を原産とするサクラソウ属の花となります。