年金を払っても、将来受け取れないかもしれないから無意味だ…。そのように考える人もいるだろう。

しかし、年金(国民年金保険料)を払わないと、将来の年金額が減る以外のデメリットもある。今回は年金保険料を払わない3つのリスクと追納制度、払えないときの対処法について解説する。

国民年金保険料の納付率は78%

国民年金の納付率は平成29年度から年々増加している。

平成29年度 平成30年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度
最終納付率 73.1% 74.6% 76.3% 77.2% 78.0%

納付していない人の多くが免除・納付猶予申請者だが、令和3年度で106万人の未納者が存在している。

「年金は将来もらえなくなるから払わなくてもよい」という意見もあるが、果たしてその通りなのだろうか。

年金保険料を払わない3つのリスク

年金保険料を支払わないことで以下の3つのリスクが発生する。

リスク1:年金額が減る

1つ目のリスクは年金額が減少することだ。老後、年金を受給するためには保険料を10年以上支払っていなければならない。

20歳から60歳まで、40年にわたって国民年金保険料を支払っていれば、月額66,250円の老齢基礎年金が受け取れる(令和5年度の場合)。

しかし、未納期間があれば年金額を算出する計算から未納期間が省かれてしまうため、支給金額が減ってしまう。