世界遺産のひとつベギン会修道院

旧市庁舎近くの街並みや教会もそれぞれ趣があるので、散策を楽しんでほしいですが、ここまで来たらぜひとも見ておいてほしいのが、ほんの少し南にあるベギン会大修道院です。これは、1998年にユネスコ世界遺産に登録された「フランダース地方のベギン会修道院」のひとつにあたります。

行くなら今!お伽の国を思わせるベルギー、ルーヴェンの市庁舎
(画像=<ルーヴェンのベギン会大修道院 ©Kanmuri Yuki>、『たびこふれ』より引用)

日本語では「修道院」と訳されますが、本当の意味での修道院(修道会に属する修道女の生活の場所)ではなく、ベギン会と呼ばれる女性団体が共同生活を行った場所のことです。メンバーは、寡婦であったり独身であったりする女性たちでした。修道女ではありませんでしたが、チャペルを建て、自然の中で静かな生活を送る信仰心の篤い女性の集まりだったことは確かです。

行くなら今!お伽の国を思わせるベルギー、ルーヴェンの市庁舎
(画像=<ベギン会大修道院の通り ©Kanmuri Yuki>、『たびこふれ』より引用)

日本ではブリュージュのベギン会修道院が最も有名ですが、ルーヴェンのものはそれよりも規模が大きく、1232年に遡る古い歴史をもちます。門を開けて入るわけでもないので、町の一角という感じでしょうか。それでも自動車の入ってこない石畳に、赤煉瓦と静寂さが満ちる空間は、どこか町中とは異なる雰囲気に満ちています。

ここには、1980年代までベギン会の女性が住んでいましたが、いまは所有者となったルーヴァン大学が改装し、外国人教授や研究生らの滞在施設として使っています。

ルーヴェンのベギン会大修道院

  • 見学可能時間:随時
  • 見学料:無料

首都ブリュッセルからの日帰りも可能なルーヴェン、次のベルギー旅行の際には行き先のひとつに加えてみませんか?

文・写真・冠ゆき/提供元・たびこふれ

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