ニットシャツは、ビジネスシーンでも着用できるようなスタイルでありながら、快適な着心地のシャツになります。一昔前まではビジネス使用は難しかったのですが、昨今はスタイルを損なわないデザインのニットシャツがデビューしています。今回は、メンズニットシャツおすすめブランドをご紹介しましょう。
目次
そもそもニットシャツとは?
ニットシャツにはどんな魅力がある?
そもそもニットシャツとは?
そもそもニットシャツとは、編み目のある柔らかい素材で作られたシャツのことを指します。素材に名前通りニット、つまり編み生地を使用しており、セーターなどのように分かりやすいニットの衣類とは異なります。
ニットシャツは通常ウール、コットン、ポリエステル、アクリルなどの繊維を使用して作られていて、編み目にはさまざまなパターンや密度があり編み地によって見た目や風合いが異なります。代表的な編み目には平編み、リブ編み、ケーブル編みなどがあります。
よく誤解されやすいのですが、毛糸で編まれているセーターやウール100パーセントのセーターなどだけがニットと呼ばれるわけではなく、素材が綿100パーセントでも編み生地で仕立てられているのであればそれはニットなのです。
普段よく見かけるワイシャツというのは、織り生地という製法で仕立てられているものです。一般的にあまり聞くことはないでしょうが、この織り生地で仕立てたシャツはニットシャツと分ける意味でも「布帛(ふはく)シャツ」と呼ばれたりもします。
カジュアルな雰囲気を持ちながらも、適度なフォーマルさを兼ね備えたアイテムです。ボタンダウンの襟付きニットシャツやクルーネック・Vネック・ポロシャツスタイルなどさまざまなスタイルがあります。
また色や柄に関しても豊富で、シンプルな無地からストライプ・チェック・ジャカードなどの柄まで選択肢が広がります。通常の織り生地のシャツだけではなく、ニット生地のシャツという選択肢もプラスすることができるわけです。
ニットシャツにはどんな魅力がある?
織り生地のワイシャツだけではなく、ニットシャツというのも存在している事が分かりました。では、広く普及している織り生地のワイシャツではなくニットシャツを選択することによる利点にはどんなものがあるのでしょうか?
ニットシャツの魅力①通気性
まず挙げられる利点は、通気性に優れているということです。ニットシャツを作る過程では、複数の糸を交互に編み込むことで作られます。この編地の構造により空気の通り道や通気性が生まれ、編地の間に空気層が形成され通気性が高まるため、熱を逃がしやすいのです。
通気性に優れた素材として、ニットシャツには自然繊維がよく使用されます。例えば綿やリネンなどの天然繊維は、吸湿性があり通気性が高いため肌に触れる部分が快適になります。また、自然繊維は通気性だけでなく柔らかさや肌触りの良さも兼ね備えています。
見た目こそ普段のワイシャツとそん色ないのに、ポロシャツを着ているような通気性の良さを感じると、実際にニットシャツを着たことのある方からは感想が上がっています。
ビジネスにおいても着られるよう、ニットシャツの記事の目は非常に細かく編み込みが行われています。その上で、ニット生地の組織には空気が相応に通り抜けることができるだけの余裕を残して作られているのです。
ニット生地の目の細かさを表す数値として、ゲージというものが用いられます。1インチの間に編み針が何本並んでいるのかを意味していて、数値が高ければ高いほど網目が細かく高い密度で編まれている事を表しています。
ニットシャツの魅力②ストレッチ性
続いて挙げられるメリットは、ストレッチ性能の高さです。ニットシャツは編み方と使用される素材の組み合わせによって伸縮性が生まれ、一般的には縦方向に伸びるリブ編みやジャージ編み、横方向に伸びるストレッチ糸の使用などが採用されます。
これにより、柔軟性と伸縮性が備わるのです。通常のセーターなどでも非常に伸縮性が高いのを感じたことがあるでしょうが、同じニット編みのシャツでも同様の伸縮性が備わっているという訳です。
ニットシャツの綾編みや目の形状にもストレッチ性が関与しています。綾編みは縦方向の伸縮性を高め、目の形状によっては水平方向の伸縮性をもたせることができます。これらの要素によって、ニットシャツは体の動きに合わせて伸び縮みしやすくなるのです。
トレッチ性に優れたニットシャツは体に密着しやすく、自然なフィット感が得られます。体の動きに合わせて伸び縮みするため、身体の可動域を制限せずに動きやすさを確保、仕事中も無理なく体を動かせるのです。
ニットシャツの魅力③ノーアイロンで着られる
アイロンがけの手間なく着られるというのも大きな利点といえるでしょう。ニットシャツに限らず、ニットを使った衣類は通常柔らかく伸縮性のある素材で作られています。この素材の特性により、ニットシャツはしわができにくく着用中に自然な形に戻りやすいです。
そのため、アイロンがけをする必要性が他の衣類と比べても非常に低くなっています。また編み地の構造が特徴的で、編み目があるためしわが目立ちにくく表面に滑らかさがあります。ニットの伸縮性によってシャツが体に密着し、しわが目立ちにくくなっているのです。
ニットシャツは適切な洗濯と保管方法を守ることで、アイロンがけをせしなくとも綺麗な状態を保つことができます。洗濯機の設定を間違わずに平干しといった方法を用いることで、形やシワを気にすることなく着用できます。
製品によっては、このノーアイロンで着られる特徴を最大限に生かすために更にシワができにくい「形態安定加工」をかけて作られているニットシャツもあります。アイロンがけの手間が減るのは一人暮らしの方を中心として嬉しい利点でしょう。
ただし、個々のニットシャツの素材やデザインによってはアイロンがけが必要な時もあります。特にシャツの襟や袖口などの部分はアイロンを使って整えることが好ましく、長時間折り畳んで保管するならしわ防止のためにアイロンがけをしておくべきです。