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登坂車線から追い越しをしてもいいの?
登坂車線に駐車してもいいの?

登坂車線から追い越しをしてもいいの?

登坂車線とは?追い越しや速度制限・駐車についてわかりやすく解説
(画像=©M・H/stock.adobe.com、『MOBY』より引用)

登坂車線を走行中、本線へ車線変更しての追い越しは問題はありません。しかし、本線から登坂車線を使っての追い越しは一般道、高速道路ともに禁止です。登坂車線を使って追い越しを行った場合、「追越し違反」により反則点数2点、反則金9,000円(普通車)の罰則が科せられます。

走行車線に戻らない登坂車線を使っての追い抜きに関しては、明確な罰則は定められていないものの事故リスクを引き上げる行為です。道路交通法第28条に定められているとおり、追い抜きは原則として右側から行わなければならない点は登坂車線がある道路でも変わりません。

空いているからといって、登坂車線を使って前走車の前へ出る行為は「追い越し違反」であるとともに「速度超過違反」にも問われやすい行為です。あくまで登坂車線は遅い車が後続車に道を譲るための車線です。

登坂車線に駐車してもいいの?

登坂車線とは?追い越しや速度制限・駐車についてわかりやすく解説
(画像=©Ichiro/stock.adobe.com、『MOBY』より引用)

事故や故障、自然災害などのやむをえない場合を除き、登坂車線へは駐車も停車もできません。高速道路上の登坂車線は本線には該当しませんが、道路交通法第44条では急勾配も駐停車禁止の場所として指定されているため、場所を問わず登坂車線での駐停車は禁止です。

登坂車線への駐停車が違反として認められた場合は「駐停車禁止違反」として、反則点数2点、反則金12,000円(普通車)の罰則が科せられます。どうしても登坂車線に車を駐めなければならない場合は、二次事故に発展しないよう安全確保に努めましょう。

その際は平地と同じように、車を路肩や道路の左端などに移動して、非常点滅灯(ハザードランプ)や発炎筒、停止表示器材などを使い、後続車へ停車していることを合図してください。長時間の駐車を強いられる場合は、輪止めの使用も推奨されます。