酒池肉林、贅の限りを尽くした生活もそれが続けば確実に飽きる。最新の娯楽を試しても、過去の作品の焼き直し感が生まれ始める。受動的な娯楽の限界値は、意外なほど低い。
自分が考える対応策としては、退屈と正面から向き合い、根本的に上手な付き合い方をすればいいというものだ。つまり、暇を持て余しているならその時間を楽しくなるものに変えてしまうのである。時間の使い方としては、知識をつけて世界を観測する解像度を高めたり、技術の向上を目指したり、クリエイティブな活動である。結果、人生そのものが向上していくし暇を得たらその時間を活用してより楽しい時間に変えてしまうことができる。
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退屈さは敵ではなく、味方である。退屈さは変化すべきタイミングや、前例踏襲主義的な飽きから脱却するべきだよと教えてくれるシグナルである。忙しすぎると近視眼的、視野狭窄に陥り大局的な視点を忘れて目先の事以外何も考えなくなってしまう。その一方で暇は人生の長期戦略を考え直す絶好のチャンスである。退屈を制する者こそ、人生の真の勝者と言えよう。
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