サクラソウは、古くから日本でなじみのある花です。
江戸時代には武士の間で流行して、花の出来栄えを競い合ったほど。
その後、庶民にも広く愛されるようになりました。
ところでこのサクラソウ、どのような花言葉かご存知ですか?
ここではサクラソウの特徴や花言葉について解説します。
サクラソウとは?

まずは、サクラソウがどのような植物かみていきましょう。
どんな特徴があるのか、いつ頃花が咲くのか、原産地はどこか、サクラソウと呼ばれるようになった由来についてまとめていきます。
特徴
サクラソウは、サクラソウ科サクラソウ属の多年草を指します。
暑さと乾燥には弱く、日本の多湿な気候風土は合っているとされます。
そして濃いピンクや白など美しい花を咲かせるのが特徴。
直径は2~3cm程度で、5つの花弁は真ん中で切れ込みの入った形状をしています。
また、葉っぱはしわが多い楕円形をしています。
春先に葉っぱが生え始め、最終的には5~6枚の葉になります。
開花時期
サクラソウの開花時期は、4~5月ごろです。
梅雨の明けるころ、暑い季節が近づくと葉も枯れて休眠に入り、また翌年になると花を咲かせる多年草となっています。
原産
日本や朝鮮半島、中国などの東アジアが原産地です。
日本では北海道南部から九州にかけて原生しています。
主に高原や原野に分布しており、朝鮮半島や中国の東北部にも分布しています。
ただし野生の群落は日本国内でないとなかなか見られません。
埼玉県花や大阪府花に指定されており、日本人にとってはなじみの深い花です。
花の名前の由来
サクラソウの名前の由来は、花が桜のそれに酷似していることから名づけられました。
桜のような花を咲かせる草ということですね。
サクラソウの花言葉

ここからは、サクラソウの花言葉についてみていきます。
サクラソウはいくつか異なる色の花を咲かせますが、花の色によっても花言葉は若干異なります。
全般的な意味の花言葉
サクラソウの全般的な花言葉は、「初恋」「あこがれ」「純潔」。
サクラソウの花びらの美しさから、このような花言葉が付けられました。
サクラソウの花はピンクや白など、かわいらしく美しい色が中心。
しかもその花弁には切れ込みが入っているため、その形はハートマークのよう。
その清楚なイメージから、初恋や純潔といった花言葉につながっていきました。
色による花言葉
サクラソウはいくつかの色の花を咲かせます。
どの色かによって、その花言葉の意味合いも異なります。
花びらが白いか赤系統かによって、花言葉の意味は変わってくるみたいですよ。
白いサクラソウの花言葉
白のサクラソウの花言葉は「神秘」や「初恋」「純粋」です。
赤系統のサクラソウの花言葉
ピンクや濃いピンクなど、赤系統のサクラソウの花言葉は「思春期の始まりと終わり」「叶わぬ初恋」です。