こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。
今国会最大の「対決法案」であった入管法改正案。政府案に厳しい立場から参考人として国会に登壇し、しかし野党側の今回の対応にも警鐘を鳴らしている橋本直子氏の記事が話題を呼んでいます。
押し通された「改正入管法」の舞台裏 国会参考人が問う
私とはおそらく大きく異なる政治信条を持ち、今回の入管法改正案についても意見に隔たりがありますが、膝を打つことばかりでした。
>廃案になる可能性が限りなくゼロに近いのに「廃案一択!」と叫び続け、修正案を一切無意味と叩き潰すことは、政府与党原案を無修正採択に全力で導くことと同じ効果をもたらしていた。某議員の言葉を借りるならば、廃案一択派と入管庁(特にタカ派)の間の「奇跡のコラボレーション」が成立してしまっていたのである。 (上記記事より抜粋、強調筆者)
先鋭的になった野党案支持者たちに袋叩きにされながら、与野党修正を孤軍奮闘で支持していた橋本氏の魂の叫びである。
また、下記の今後についても提言も印象深い。
–引用開始–
>3. デモやSNS上の活動という「内輪ウケ」だけで満足しない今後いつか野党独自法案である「難民等保護法案」を本気で通したいと思う人は、今から毎日でも、今まで与党や維新の党に投票していた、あるいは投票に行っていなかった家族・友人・知人の一人ひとりに対して直接、野党対案の中身のどこが素晴らしいのか説明し、次の選挙では必ず立憲・社・共に投票してくれるよう説得するしかない。
それは、ハッシュタグをつけてツイートするよりも、国会前シットインや散発的なデモで既に同じような意見を持つ「仲間」と大声を出して盛り上がるよりもずっと難しいことだが、自分が応援する党への投票者を増やす努力こそ、議会制民主主義において有効に「勇気を出して、声を上げる」ことに他ならない。
>4. 「本当に闘っている」のは誰か見極めるメディアやSNSでは、国会審議で目立つ言動をしたり院外シットインに足繁く参加したりする議員が「闘っている」かのようにもてはやされるが、真の政策はそのような形では生まれない。
普段から入管や対立政党と腹を割って話し合える信頼関係を構築し、法案提出のはるか前から関係者間で具体的な妥協点を探り合い、外部の目が届かないところでギリギリの交渉を地道に重ねるのが「本当に闘う」ということである。
–引用ココマデ–
ちなみに「国会前シットイン」「院外シットイン」という言葉について質問が多く飛び交っていましたが、要は国会前のデモ活動のことです。「座り込み」のことですね。
何かと目立つデモ活動に「闘い」の本質はないという指摘は極めて重いものだと感じます。
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