起業に向いている人
正直、大多数の人は起業して自分のビジネスで食べていく道は向かないと思う。逆に起業に向いている人もいる。
1つ目は24時間仕事モードでもウェルカムという感覚の人である。よく「自分は実働時間が少なくても仕組みで稼げてるから労働時間少ない」と吹聴している人がいるが、そういう人を含めて、起業した人は24時間仕事のことを考え続けている。
自分も手を動かしている実働時間は昔に比べたらかなり減った。昔は土日祝も一日16時間以上仕事をしていたが、今は祝日は育児に集中しているので仕事はほぼ何もしない。だがスーパーで買物をしている時や料理をしている時も、気がつけば仕事の企画を考えてしまうし、妻との会話の90%以上はビジネスと育児の話で何気ない日常会話はほぼない。
手を動かしている以外の時間も含めると、実質的に起きている間はずっと仕事をしている状態と言える。オンオフをしっかりつけたい!という人には苦痛しかないだろう。よって人を選ぶ。
次に不確定性に強い人だ。サラリーマンは出社すれば確実に給与が出る。ものすごく忙しくバタバタ動いた日も、あまりやることがなくのんびり仕事をした日も変わらず給与が出る。しかし、起業するとクライアントワークを除けば、頑張る・頑張らないはそれほど関係ない。パフォーマンスがすべてだ。
自分はYouTube動画を作っているが、制作に1ヶ月以上かけた大作がコケてしまい、すぐ削除することになることがあった。その一方で、思いつきで30分ほどで即興で撮った動画が公開して1年半後、なぜか突然すごく再生されて色んなビジネスチャンスにつながるということもあった。
イメージ、毎日畑に種まきをしまくってどれか大きく伸びるのを期待し、とにかくまき続けるという感じである。仕事は頑張ったら頑張った分だけ成果がほしい、という感覚の持ち主には耐えられない世界だろう。そうした人はクライアントワーク中心の仕事が向いているかも知れないが、起業するとそのクライアント先からの発注も不安定なのが普通なので、やっぱり起業は向かないかもしれない。
最後に自己管理である。サラリーマンは周囲の目があるので、起床時はやる気がなくてもとりあえず会社にいけば仕事があるし、やるしかないという環境だ。受身の姿勢の人でも仕事はこなせる。だが、特に一人でビジネスをしていると何も拘束力はない。サボれば何一つ成果物がなく一日が終わってしまう。誰にも咎められることはないが、そんな日が続くならゆっくりとビジネスは終わっていく。
起業に向いているタイプはセルフスターターな気質で、持ち時間すべてを注ぎ込んで強烈にやりたいことがあるというタイプだ。こういう人には天国でも、受け身の人には地獄に感じるだろう。
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結論的には向き不向きがあるという話だ。サラリーマンに向いている人、起業して自分でビジネスをするのに向いている人、それぞれわかれる。どっちが上も下もない。ただ適性がない場所にいるより、適性のある場所に行く方が幸せになれる可能性は高いのは間違いないだろう。
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