フリージャーナリストとして威勢はよいが、議員としてはヘッポコ。有田氏は統一教会の問題について国会できちんと問題提起したことはない。山口県の有権者の目は正しい。そもそも「下関は統一教会の聖地」などと遊説中に発言した有田氏が有権者の支持を得るはずもない。

安倍元総理大臣が銃撃された翌日2022年7月9日から補欠選挙告示日前日の2023年4月10日の間に有田氏は朝日新聞で24回取り上げられている。3月4日に候補として擁立の記事が出る前まででも19回。その中には、立憲民主党の地方組織や市民団体の要請で統一教会について講演する・講演したという記事が多くあった。

例えば2月20日の記事は、伊勢崎市で市民団体が25日に講演会を開催するというもの。主催者の「統一教会問題は日本の現在を考える上では避けて通れないテーマ。専門家の有田さんが分かりやすく説明してくれる。若い人にも多く参加してほしい」という言葉が記事中にある。明らかに宣伝記事だ。

オールドメディアのこの姿勢には強い疑問を感じた。ヘッポコ議員の芽が摘まれたのはめでたいが、有田氏は統一教会問題の専門家として、数か月もすればオールドメディアに再び登場するようになるだろう。だが、それは適切なのだろうか。