衆議院山口4区の補欠選挙で有田芳生元参議院議員が落選した。めでたいことだ。

フリージャーナリストとして霊感商法、統一教会、オウム真理教による地下鉄サリン事件、北朝鮮拉致問題に取り組み、参議院議員も二期12年務めた。経歴は立派だ。

有田芳生氏 同氏SNSより(編集部)

それでは、参議院議員当時、統一教会問題について取り組んでいたのだろうか。誰でも検索できる国会議事録(国会会議録検索システム)で調べてみた。

有田氏が国会で統一教会に言及したのはわずか二回。一回目は2011年5月12日の参議院法務委員会。しかし、質問の中心はGPSを用いて個人を追跡することが許されるかどうか。統一教会から逃げ日本に戻った女性を、女性の家族の車にGPSを取り付けて韓国人が追跡したという実例に触れただけ。

二回目は2013年6月11日の参議院法務委員会。質問の中心はハーグ条約(国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約)。合同結婚式で結ばれたカップルの間で子供の親権争いが起きたらどうするのかと、これも例示に過ぎなかった。