ウエストの調節が幅広くできる上に脱ぎ履きも非常に楽ちんなドローコードスラックスですが、カジュアルだけでなくビジネススタイルに取り入れる男性も増えています。そこで今回は、履き心地が良くてオシャレなアクセントにもなる、ドローコードスラックスの魅力や、おすすめのアイテムをご紹介します。
ドローコードとは

最近では「ドローコードスラックス」「ドローコードジーンズ」「ドローコード付きジャケット」などといったアイテムが増えていますが、この「ドローコード」とはどういう意味なのか、詳しく解説します。
調整可能な引き紐

ドローコードとは、直訳すると「ドロー(draw)=引っ張る」「コード(cord)=紐」という意味になり、引っ張って調節できる紐のことを言います。「ドローコードスラックス」「ドローコードデニム」などという商品名の付くアイテムがありますが、これらは全てウエスト部分が紐で調節できるタイプのパンツということです。
もちろんボトムスだけでなく、パーカーのフードに付く紐やスニーカーの靴紐なども「ドローコード」と呼ばれることがあり、その役割は共通して、長さやサイズ感を調節するものとなります。
ドローコードスラックスの魅力

ここで、ドローコードスラックスの魅力について詳しくお伝えしていきましょう。ドローコードスラックスは、カジュアル、きれいめ、ビジネス、ストリートなど幅広いスタイルに対応できる万能なアイテムなのです。
魅力①ベルトのような手間がない

ドローコードスラックスの最大の魅力とも言えるのが、手間なく簡単に履けて、脱ぎ履きも楽という点でしょう。通常のボタンとジップで締めるパンツの場合、ウエストが緩いとベルトを付けなくてはなりません。お手洗いなどでパンツを着脱する際はベルトを外す手間もあるので、面倒だと感じる方も意外と多いのです。
ドローコードの場合は、紐を緩めるだけで簡単に着脱ができて、紐でウエストの調整が可能なためベルトも不要です。そういった点では、ストレスや手間なく着用できるアイテムだと言えます。
また、ベルト穴よりサイズ調整が細かくできる上に、対応するサイズ幅も広いので、ウエスト周りが気になる方でも比較的フィットしやすいというメリットもあります。こういった手軽さで、ドローコードパンツを選ぶ方も多いというわけです。
魅力②軽量で涼しげなジャケットとも相性が良い

春夏用のジャケットとして、裏地や芯地、肩パッドなどを入れていないアンコンジャケットや、肩や背中上部以外の裏地が省かれている背抜きジャケットなどと言った、軽量で通気性を重視したデザインのジャケットは非常に人気があります。
これらは、外見もカジュアルライクなものが多く、ドローコードスラックスはこういったラフなフォーマルスタイルとの相性が抜群なのです。ただし、形状はあくまでも「スラックス」と呼べる、きちんと感を持ったアイテムを選ぶことが前提です。
通常のスラックスを合わせてしまうと、上下で印象が異なりチグハグな外見を招くこともありますが、ドローコードスラックスならば程よくカジュアルダウンするので、バランス良くきれいめなスタイルがキマるでしょう。
魅力③ビジネスシーンでも着用可能

ドローコードスラックスは、ウエスト部分が紐というだけで「カジュアルに着るアイテム」と思われがちですが、ウエスト部分以外はビジネスで着用するスラックスと何ら変わりはないので、ビジネスシーンでの着用も問題なく可能です。
また、ウエストの紐が出てしまうことが気になるのであれば、紐が内側に付くアイテムもあります。更に、ビジネスシーンでは形だけでもベルトを付けておきたいという場合は、ベルトループ付きのドローコードスラックスも多数展開されているのです。
スーツ用のパンツにある、センタープレスやプリーツを施すスラックスも増えているため、ビジネスシーンでもパンツは楽に着こなしたいという方には、ドローコードスラックスが非常におすすめです。
魅力④おしゃれのワンポイントにもなる

ビジネスでも使用できる、きちんとしたドローコードスラックスでも、ウエストの紐を垂らしたり結んだ状態でトップスをタックインすると、あえてドローコードをおしゃれのワンポイントとして強調することができます。
最近では紐にデザインが施されていたり、ブランドロゴがプリントされているものなどもトレンドとなっているので、意図的に見せてコーディネートのアクセントにするのもおすすめです。
アウトドアファッションやストリートスタイルを楽しむ際も、この垂らしたドローコードがラフな印象を際立たせてくれるので、とにかく幅広い系統に対応できるのがドローコードの魅力だと言えます。