ノルウェーに逃れ13歳の少年に扮装

隣人に気づかれたことを察知したということなのか、アニカことスクロウバは警察が来る前に逃亡を図った。

スクロウバは当初デンマークに逃亡し、その後ノルウェーに移った。この間にスクロウバは頭を剃ってスキンヘッドにし、胸に布を巻いて膨らみを隠して13歳の少年に扮したのだった。

すると不思議なことに協力者の夫妻があらわれ、自分たちの息子の名義をスクロウバに貸し与えたことで、なんとスクロウバは13歳の少年“アダム”として学校に入学し、その後に児童養護施設に入所したのである。

オスロの児童養護施設から“アダム”が突然失踪したとき、警察は全国規模で行方不明児童の捜索を開始し、最終的に手がかりを得て2008年1月、北極圏の都市、トロムソでアダムことスクロウバを保護した。そしてノルウェー警察は「いわゆる行方不明のティーンエイジャーは33歳の女性であることが判明した」と発表したのだ。

児童養護施設から逃げた13歳の少年が33歳の女逃亡犯だと判明! 児童虐待とカルト教団の闇
(画像=「Okay Bliss」の記事より、『TOCANA』より引用)

この報道にショックを受けたアダムが通っていた学校の校長は「振り返ってみると、私たちは“アダム”の行動について疑問に感じていました。しかしそれを知るのは簡単ではありません。この年齢の子供たちはそれぞれ非常に異なっており、男性的であることも女性的であることもあります」とメディアに語っている。

身柄をチェコに送還されたスクロウバは児童虐待に加担した罪で懲役5年の判決を受けたが、弁護士が精神的健康状態が悪化したと主張し、刑期の半分を終えて釈放されているということだ。彼女は児童養護施設に自分を13歳だと思わせた罪でも起訴されていたが、この件では無罪となっている。

スクロウバが少女や少年に扮した主たる目的と動機は何だったのか。何らかのトラウマによるものなのか、それともカルト教団に何らかの関係があるのだろうか。

多重人格的な要素と身分詐称が組み合わさった犯行のように思えるが、このようなことをしてスクロウバ本人に何の便益があるというのだろうか。真相はおそらくスクロウバ自身にしかわからないのかもしれない。

参考:「LAD Bible」「Okay Bliss」ほか

文=仲田しんじ

提供元・TOCANA

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