アブラムシって、私たちにとって身近な存在ですよね。
見かけたことのある人も多いでしょう。
でもこのアブラムシって、ちょっと迷惑な存在じゃありませんか?
どんどん増えてしまって、その駆除に苦労したことのある人もいるでしょう。
アブラムシはなぜあのように増えるのか、アブラムシにとっての共生相手と天敵などについてもここでは解説していきます。
アブラムシってどんな虫?

そもそもアブラムシってどんな虫なのでしょうか。
そこでここでは、アブラムシが好む環境や名前の由来などについてまとめました。
アブラムシとは
アブラムシは、カメムシ目のアブラムシ上科に属する昆虫です。
「アリマキ」という名称で紹介されることもありますね。
植物の維管束に口針を刺して師管液を吸って生活しています。
植物に寄生しており、ほとんど移動することはありません。
また太くて短くて柔らかい体が特徴です。
昆虫というと飛ぶ種も多いですが、彼らが飛ぶことはまずありません。
小さな翅を持っているのでふわふわと浮くように飛ぶことはありますが、限られた時期にしかこの動きは見られません。
アブラムシが好む環境
アブラムシは、湿度が少なく温かい環境を好みます。
気温が高いと繁殖する可能性が高いので注意が必要です。
特に植物を室内で育てている場合、冬場でも油断大敵でね。
というのも暖房をつけると温度は高く乾燥気味になるので、アブラムシにとって生活しやすい環境になるからです。
アブラムシは、どの植物であっても寄生できると考えて差し支えありません。
ハーブであれば虫よけできるのでは?ないかと思う人もいるでしょう。
しかし、ハーブであってもアブラムシは発生するのです。
ですから、気を付けてくださいね。
アブラムシの名前に由来
アブラムシと呼ばれるようになったのは、かつての子供遊びが由来と言われています。
昔、木にくっついていたアブラムシを掴まえると、それを髪の毛に塗ってテカテカに光らせるという遊びがあったのだとか。
その様子から、髪に油を塗ったようだという事でアブラムシと呼ばれるようになったとされています。
ところでアブラムシ、昔は別の昆虫の呼び名だったのをご存知ですか?
それは・・・ゴキブリです。
ゴキブリって、黒光りした体が特徴ですよね。
そこから江戸時代にはアブラムシと呼ばれていたそうです。
ちなみに関西地方では一部、今でもゴキブリのことをアブラムシと呼ぶことがあります。