そうした危機管理対応という観点からすると、県知事が現時点で「埼玉県、公園緑地協会として特定の政治団体等の意見に左右された事実はございません。」と断定しているのは気になります。

昨年末に一部事業者に「ルール違反(この基準や内容などは現時点では不明)」が発覚したことが今回の発端とのことですが、共産党が動いていたことは本人たちも認めている通りの事実です。

一部の政治団体等による声に影響されたものでないとすれば、法令や前例踏襲を旨とする行政機関がなぜこのような大胆な、一律に中止要請などという決断に至ったのかについて、しっかりと理由と経緯を分析して発表してもらう必要があります。

近年、顕著な傾向ではありましたが、本来的には表現・言論の自由を尊び権力による規制を何よりも嫌うはずの左派・リベラル勢力が、自分たちが気に食わない表現については行政に圧力をかけて規制させることが当たり前のようになってきています。

もはや共産党は言論弾圧を厭わぬ組織となっていることは自明で、このような集団が権力を握れば、自分たちの意にそぐわない表現や言論がどのような扱いをされるかは火を見るよりも明らかです。

そんな共産党を無理くり擁護するジャーナリストも、自ら表現の自由を手放す言説を披瀝するなど、残念ながら急進的な一部「リベラル」は表現を守る存在ではなくなってしまいました。

一方で「リベラル」と言われる有識者の中にも、上記の堀氏のように、冷静に自体を判断して今回の対応に苦言を呈している方もおられます。

左右問わず、表現・言論の自由を尊ぶ方々と連携し、隙あらば気に食わない表現を規制しようとする勢力には毅然と立ち向かい、表現やそれに伴う職業や仕事の自由を守るために行動してまいりたいと思います。

それでは、また明日。

しらこばと水城公園 公益財団法人埼玉県公園緑地協会HPより

編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2023年6月11日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。