パートの円満退職のコツ

いくら退職するからといっても、最後は後腐れなく職場を去りたいと考える人が多いでしょう。円満退職をするためのコツを紹介します。
しっかり引き継ぎを行う
パートとしてある程度のポジションを担っていた場合は、後任に引き継ぎをしっかりと行いましょう。メモ程度でも引き継ぐ内容を記載したものを残しておくと、丁寧な印象を与えられます。
口頭ベースでも引き継ぎをしっかりと行わないと、退職後に電話やメール等で問い合わせが来るといったことにもなりかねません。また法律上、必ずしも引き継ぎを行う義務はありませんが、引き継ぎが甘いと残る人たちからは残念に思われてしまう可能性もあります。
繁忙期の退職は避ける
たとえば飲食店では、年末年始は最大の繁忙期です。繁忙期はシフト調整がギリギリとなる場合が多いため、そのタイミングで退職を告げても引き止めに遭う可能性が高くなります。また真剣に取り合ってくれないことも考えられます。
そのため繁忙期は避けて退職することがおすすめです。
また学生が多いバイトでは、新学期が始まる春先はバイトを辞める人も多く、人手不足になりやすいので注意が必要です。どうしても繁忙期に退職せざるを得ない場合は、余裕を持って2カ月前までに伝えておくと良いでしょう。
パート退職までの流れ

パートを退職することを無事了承してもらった後は、どのような流れになるのでしょうか。パートを退職するまでの流れを解説します。
必要に応じて退職届を提出
バイトやパートの場合、基本的には退職届の提出は不要です。退職する旨は、口頭での伝達でも法律上問題ありません。ただし以下のような職場では、場合によって退職届が必要なこともあります。
- コールセンターなど個人情報を扱う仕事
- 大手チェーンや本部管轄のコンビニ
退職届が必要な場合、会社指定のフォーマットで書くケースがあります。その場合はその場で書くか、用紙をもらって家で記入するかのどちらかの対応になるので、まずは店長や上司に相談しましょう。
社会保険や年金等の手続き
パート先で社会保険や厚生年金に加入していた場合は、退職に伴い切り替えなどの手続きが必要になります。社会保険については、以下のいずれかの手続きが必要です。
- 退職後、ブランクなく就職するなら特に手続き不要
- 再就職までにブランクが空くなら、国民健康保険へ切り替える
- 家族の扶養に入る
国民健康保険への切り替えは、自分で役所に行って手続きをしなければなりません。また扶養に入る場合は、自分の年収が130万円以下で、かつ扶養者の1/2以下である必要があります。
厚生年金に加入していた場合は、国民年金へ切り替えます。勤務先から年金手帳が返還されるので、失くさずに保管しましょう。
なお過去2年間のうち1年以上、雇用保険に加入していた場合は、パートやバイトでも失業保険が申請できます。条件に当てはまる場合は、活用してみると良いでしょう。
退職日までに貸与品を返却・私物持ち帰り
制服やIDカードなどの貸与物がある場合は、忘れずに返却しましょう。会社からの貸与物を返さずにいると、『業務上横領罪』に問われる可能性があります。制服は自分で洗濯して返す必要があるケースもあるため、勤務先に確認すると良いでしょう。
またオフィスワークなどでデスクを使用していた場合は、デスクも片付けます。次の人がそのまま使える状態にするのが理想です。
その他私物を勤務先に置いてある場合は、忘れずに持って帰りましょう。放置したままだと、勤務先の方で処分しなければならず、迷惑を掛けてしまいます。