おすすめは川での釣り
小アユ釣りは大まかに漁港や浜での縦の釣りと、川で仕掛けを流す横の釣りがある。本当の初期、3月中ごろは前者がメインにならざる得ないが、面白いのは川での釣り。上流に仕掛けを振り込み、仕掛けをコトコト流すのだが、この釣趣がたまらない。
小アユ釣りのタックル
サオはノベザオの3.6~5.4で、河川の規模に応じて使い分ける。量販店の店頭に並んでいる格安のノベザオで十分だが、ヘラザオや渓流ザオに比べて重いのでサオ受けもあるといい。
ミチイトはナイロン1号を手尻より少し短く取り、大きめの玉ウキを付けてその下に小アユ専用のサビキをセットする。オモリの上にラセンを取り付け、仕掛けの最下部にセットすれば完了だ。このラセンにまきエサを握り付ける。ここが小アジのサビキと少し違う点だ。
仕掛けはハリのチモトにパールが付いたものがおすすめ。フラッシャー仕様のものもあるが、やはりパールが一番反応がいいような気がする。ハリの号数は2~3号。初期は小アユのサイズがいいので、3号を目安に小型が多いようなら2.5号ぐらい。絡んだり切れたりすることを考慮しても、3組ほど持っていれば十分事足りる。
下に付けるオモリは、小アユ専用のスーパーボールオモリがおすすめだ。川底にオモリがコトコト当てて仕掛けを流していくため、どうしても底の石や凹凸に引っ掛かってしまう。この根掛かりを軽減するためのオモリがスーパーボールなのだ。鉛より比重が軽く、丸い形状なので障害物をクリアしやすい。
ボールの上部にアイが付いているので、そこにラセンを付けてラセンの上に仕掛けという形だ。
その他に用意するもの
他に用意するものとして、小アユの群れを視認するための偏光グラスは必須。また釣った小アユを生かしておくためのフラシやイケス。最近では百均のランドリーボックスを使う人も多い。流れの緩やかな所に大きめの石を2~3個入れておけば簡易イケスになる。
フラシもそうだが、表面素材が網状なのでハリがとても引っ掛かりやすい。魚を外して入れるときは、フラシやイケスに仕掛けを近づけないこと。ハリ数が多いので、1本引っ掛かると外している間に他のハリもどんどん引っ掛かってしまう。
他に小アユを入れて持ち帰るクーラーボックスには、十分すぎるぐらいの氷を入れておこう。これから日中暑くなれば、小アユの傷みも早くなる。多めのバラ氷に水を入れて、氷水に漬けて持ち帰れば完璧だ。
他に暑さ対策のキャップや帽子も必要。暑い日はひざ下ぐらいまで川に浸かって釣るのも涼しくていいが、川底の石はコケが付着して滑りやすい。できれば滑りにくい渓流用の靴で立ち込むようにしたい。
またエサを入れておくボール、ハチやアブなどの危険な虫も増えてくるので、虫よけや虫刺され用の塗り薬なども準備しておきたい。