人は違う世界に行くことを昔から夢見ていました。小説読む、テレビドラマで感動する、映画で興奮するなどは全て自分とは直接関係ない世界での物語でした。ところが自分がその主役になるという点では私は宇宙に行くより楽しい世界であると思うのです。
我々は小さい頃、タイムマシンがあればいいと思いました。それはひとつの仮想の世界とも言えます。真の意味でのタイムマシンは現状では無理だとしてもそれに近いものはゴーグル越しに体験できるようになるとも言えます。
ふたつの仮想に於いて現在のスタンスはファンタジーはOKだが通貨は夢の世界ではなく、現実のみに存在するという仕切り線であろうと思います。ですが、アメリカの抵抗は無駄に終わる、それが私の見方です。なぜなら、仮想現実に於いて使える通貨は現実のドル紙幣ではないのです。つまり通貨の番人がどれだけ抵抗してもそれはもはや止めることができないとも言えるでしょう。
もう1つ、ヘッドマウントはファンタジーの世界だけではありません。5-10年もすれば、企業活動で積極的に使われるようになるとみています。会議はヘッドマウントをすれば参加者全員がそこにいて手八丁口八丁、仮想の口泡を飛ばす激論も可能になるでしょう。「昔、Zoomやってたって信じられる?」と会話するのでしょう。旅行会社は人々を旅行にお連れするお手伝いではなく、ソフトウェアを通じて「ひろさま、今夜はパリでお食事などいかが?」と売り込まれ、ヘッドセットをつけて美女と食事を楽しめるのもありでしょう。
夢のような世界の話をしていますが、紆余曲折しながらも、それはもうそこにある、と言えそうです。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2023年6月7日の記事より転載させていただきました。