点検の困難さを解消するためのドローン

遊園地には、設備に足場がある際でも、高所ゆえに点検が困難な箇所が存在します。これまでは、数年に1回の塗装工事で仮設足場を組んだ際に点検が行われていました。

ロープウェイの場合は、より点検が難しく、特に交走式ロープウェイの場合、支索(ワイヤロープ)が循環しないため、搬器(ゴンドラ)の上部に登り、ワイヤロープを構成する縒られたロープ一本一本を目視での点検する必要があるとのこと。特にかんざんじロープウェイは湖上を渡るロープウェイであることから、下からの目視確認が困難だったといいます。

このような課題を解決し、各種点検を日常業務の一つとするために、スカイブリッジと椿本興業はドローンを活用した点検手法を開発しました。

デモ飛行なども実施

スカイブリッジは、点検業務のほか、浜名湖パルパルが加盟する「東日本遊園地協会」の技術研究会にて、ドローン点検映像・手法の公開、さらにデモ飛行も実施。

今後は、ドローン自動飛行ソリューションの適用拡大や赤外線映像、AI画像解析を活用したひび、亀裂の検出、測量技術を応用した各設備の3次元化などの検討を進め、遊園地業界の技術発展を支えていくとのことです。

公式サイト:https://www.skybridge-jp.com/

(文・S.Inosita)