最年少の藤井聡太七冠誕生、おめでとうございますと申し上げます。私は将棋は指さないのですが、彼の強さは今までの定石を変えたことにあるのではないかとみています。これは世の中の変化に対していつまでも古い考えに固執してはならぬという戒めなのかもしれません。日本はすさまじい能力を持った人を輩出しますが、その人たちが上り詰めた道のりは他人に迎合しない究極ではないでしょうか?彼の活躍は若者に大きな刺激を与えるかもしれません。
では今週のつぶやきをお送りいたします。
6月の市場は晴れになるか?株式市場にはアノマリーのようなものがあり、7-8月は枯れるとされます。理由はトレーダーが夏休みを取るからですが、実際に企業主体のコンベンションは7-8月は全くありません。つまり、刺激がないのです。一方、Sell in Mayという格言もあり、5月は鬼門とされます。実際、日本は例外でしたが、北米は冴えませんでした。ここにきていくつか霧が晴れてきたことがあります。
1つは債務上限問題が終わったこと、2つ目は本日発表の雇用統計が「微妙」であったこと、3つ目は現状、6月13-14日のFOMCで利上げがホールドされる公算が高いこと、4つ目はアメリカ株式市場で日本同様、「AIバブル」が起きつつあること、5つ目がリセッションの懸念はあるが、夏休みを前に「見えないふり」になっていること、6つ目が銀行破綻連鎖のリスクがとりあえず収まりつつあること、などが上げられると思います。
ただ、私は秋にもう一度微妙な時期を迎えるとみており、現状、手放しになれません。例えば本日発表の雇用統計は雇用者が約34万人増と事前予想の20万人を大幅に上回ったのに賃金上昇率は小幅上昇にとどまっています。また失業者が0.3%ベーシス増えたのは雇用者のシャッフルが起きているからでしょう。背景には本日発表された1-3月の労働生産性がマイナス2.1%となり、繁忙なのに儲からないからと予測しています。背景はガバナンスやルールによる複雑な社会の形成ではないかと思います。そう見ると微妙な気もします。
泣いて翔太郎を斬る!「泣いて馬謖を斬る」の意味が「どんなに優秀な者であっても、法や規律を曲げて責任を不問にすることがあってはいけない」(ウィキ)であるならば冒頭の部分を「どれだけ大事な長男であっても」と置き換えればお父ちゃんの苦渋の選択であった、と言うことなのでしょう。個人的に言わせてもらえれば「親バカ」、しかもその親バカは父ちゃんではなく、母ちゃんの懇願に押されたという話ですが私利私欲、首相の特権と言われても仕方はないのでしょう。