2021シーズンの歓喜
20年間もの「5年周期」や経営難を経たこともあり、2度目の躍進となった2021年は古くからのサポーターにとってほど感慨深いシーズンとなった。前評判は低く、多くの有識者にJ2降格を予想されていたものの、ようやくJ1残留を果たしたのである。
J1にアジャストできていなかったシーズン序盤戦は苦戦したが、堅守を武器に第10節から第15節には6連勝を飾るなど、終わってみれば8位でトップハーフ入り。長きにわたる「5年周期」を終わらせると、翌2022年も残留に成功した。今季も第15節終了時点で10位と、リーグ全体における予算規模や観客動員数を考えると上出来な位置にいる。
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次なる200勝に向けて
このような良い流れで、現在福岡がJ1通算100勝まで「1」に迫っているのは素晴らしいことだ。長年の低迷による福岡県民への浸透や観客動員数の低迷、債務超過などの課題はあるが、いずれも徐々に改善傾向にある。
地元福岡県出身選手の増加や、地元の強豪校との関係構築、5月29日に発表されたばかりのタイリーグ1部のポートFCとのパートナーシップ締結など、クラブは新たなステージを見据えて進み続けている。
まもなく達成するであろう100勝目は、どのような景色だろうか。次の200勝目までの道中は、どのような行程を辿るだろうか。