「我々の中にエイリアンがいる確率は100%だ」。カンファレンスの壇上で放った有名教授の発言に会場がどよめいた――。
地球上にエイリアンがいる可能性は「100%だ!」
アカデミックの世界にいる博学の“UFO(※)発言”には注目が集まるが、その中でも常に話題になる人物の1人がスタンフォード大学医学部の病理学教授であるギャリー・ノーラン氏である。
(※) UFO(Unidentified Flying Object:未確認飛行物体)は、説明のつかない航空現象をすべて含むが、現在は「宇宙人の乗り物」という意味で用いられることが多い。そのため、現在アメリカ軍では「宇宙人の乗り物」という意味合いが強くなったUFOに替えて、説明のつかない航空現象に対し、「UAP(Unidentified Aerial Phenomena:未確認航空現象)」という呼称を採用している。最初のUFO目撃談とされる1947年の「ケネス・アーノルド事件」で、実業家のケネス・アーノルドが目撃した飛行物体について「水の上を滑る円盤のように」動いていたと描写したことから、宇宙人の乗り物を「空飛ぶ円盤(flying saucer)」と言うこともある。
ノーラン氏は地球外生命体は「長い間ここに滞在」しており、現在も地球上に存在していると“100%”確信している。
先週、米ニューヨーク・マンハッタンで開催された投資家会議「ソルト・アイコネクションズ(SALT iConnections)」でノーラン氏は「The Pentagon, Extraterrestrial Intelligence and Crashed UFOs.(ペンタゴン、地球外知性体、墜落したUFO)」と題したセッションで驚くべき主張をした。
司会のアレックス・クローカス氏がノーラン氏に「地球外生命体が地球を訪れたと思いますか」と尋ねると、ノーラン教授は「さらに一歩進めてもいいと思います。地球外生命体はただ訪れただけではなく、ずっと前からここにいて、今もここにいます」と即答し、会場をどよめかせた。
「ご存じのとおり、人々は地球外知的生命体を探すうえで“Wow! シグナル”について話題にします。(しかし)人々がほぼ定期的に“Wow! シグナル”を見ていて、それはすでに存在するコミュニケーションです」(ノーラン氏)
“Wow! シグナル”とは1977年に電波望遠鏡で受信された電波信号であり、通常の背景放射よりも30倍強いことから、一部の天文学者はそれが地球外生命体の兆候を探しているエイリアン文明から発信されたものである可能性を指摘している。一方でこの音は一対の隕石から自然に発生した可能性があるという見解もある。
クローカス氏は、多くの人にとってノーラン氏の発言は「信じがたい」ものであろうと指摘し、ノーラン氏本人はこの主張をどれほどの確率で信じているのかを尋ねた。
その質問に「100%だよ」とノーラン氏は即答した。
「そして、それは私だけの意見ではありません。国防権限法は昨年可決され、12月にバイデン(大統領)が署名した。そのうちの30ページは全領域異常対策室(All-domain Anomaly Resolution Office、AARO)の設立に関するものです」(ノーラン氏)