
CUBA,CUBANOSEMIGRANTESENRUSIAALAGUERRAENUCRANIA.29-05-2023
5月24日付電子紙「ディアリオ・デ・クバ」と他数紙はウクライナ戦争にキューバからロシアへ移民したキューバ人がロシア軍に志願兵として入隊していることを報じた。その背後には入隊すればロシア市民権の取得と報酬が受けれるということが約束されているからだ。
因みに、人口1100万人のキューバを出国した移民は2020年の統計だと175万7000人。その内の米国への移民が一番多く、137万6000人。その次がスペインで16万2000人となっている。
同年4月29日付「エル・パイス」がロシアへ毎年およそ2万5000人が観光者として入国していると報じている。
更に同紙は以下のようなことを報じている。キューバ人はロシアにはビザなしで入国できて90日滞在できることになっている。しかし、本当の入国の目的は仕事に就くためである。その前に、ロシアに入国するために航空券と入国の為の必要書類を入手するためにマフィアにひとりあたり5000-7000ドルを払うのが相場となっているという。更に、その書類でスペインやイタリアまで行けるとされているが、実際にはロシアはシェンゲン協定には加盟していないから行けない。
仕方なくロシアに留まる。仕事に就くのは容易ではない。また働いても給与の支給を受けれる保証はない。仮に給与の支給を受けても月給はユーロにしておよそ300ユーロだ。しかし、その職場に就けるのも仲介業者に3000ルーブル(凡そ37ユーロ)を支払うことになっているという。国の家族に仕送りをするのが目的で移民して来たが、逆に生活苦で資金支援を国の家族に頼まねばならない場合もあるという。