快適さを生み出すヴァンテージシート

ミラージュ・プロアングラー12に採用されているシートは、座り心地を微調整できるヴァンテージシートというもので、高さも背もたれ角度も、自分の体格や、漕ぎ姿勢にあわせてカスタムできる。

長時間漕いでも腰が痛くなりにくい。カヤックから取り外してアウトドアチェアとしても使えるので、陸地でのひと休みにも活躍してくれる。

大型フロントハッチに、冷えた飲み物と食料を入れて、カヤックでしか行けない秘密の砂浜に上陸して休憩。もうこれだけで最高のアクティビティだ。

高性能足漕ぎカヤック「ミラージュ・プロアングラー12」を釣りの名手がインプレアウトドアチェアとしても使える(提供:DAIWAフィードテスター、HOBIEアンバサダー・橋口純平)

ロッドを最大6本収納可能

カヤックフィッシングに特化した装備としては、カヤックの船体にロッドを6本も収納できるという、他のカヤックにはない特徴がある。

収納と言っても、竿先をフロントハッチ横の穴に差し込むタイプで、使い道としては、帰着時に波が高く、着沈・横転の危険があり、ロッドホルダーにロッドを立てていると紛失や破損のリスクが高くなるような場合の帰着時は必ずここに収納するようにしている。

釣り中や移動時のロッドはHレールに装着したロッドホルダーに立てている。Hレールはアルミニウム製の12角形のレールで、より多くのギアをより多くの場所に簡単に取り付けることができ、使い勝手がよく、魚探のマウントの固定や、小物入れの固定、カメラ用マウントの固定にも使える。

高性能足漕ぎカヤック「ミラージュ・プロアングラー12」を釣りの名手がインプレHレールにさまざまなギアをマウント可能(提供:DAIWAフィードテスター、HOBIEアンバサダー・橋口純平)

小物の管理もしやすい

小物の管理としては、足元にハッチがあり、ピボットタックルマネジメントシステムが標準装備されている。これは、ハッチを開けるとタックルケースが出し入れしやすい角度でスライドしてくるというものだ。

使いやすくて便利なのだが、自分の場合は、ハッチの奥にバッテリーを入れたり、タックルケースに納まらないアイテムを入れるためにバケットケースと交換したりしている。他のモデルとの互換性があるので自分が使いやすいようにカスタムができる。

ハッチの両サイドにはスタンティングプラットフォームデッキパッドが敷かれていて、強いグリップ力があるため、スタンディングでの釣りの際に、強く踏ん張ることができるそうだが、自分のフィッシングスタイルはシットオンが基本であるため、スタンディングでの使用感は評価できない。

ただ、強いグリップ力のおかげで、小物を一時的に足元へ置いておく際に、転がったり滑ってどこかに行ってしまったりすることがないため、滑り止めパッドとして活用している。

後部にある貨物ストレージには大型のクーラーボックスも搭載可能だ。かなり広い作りになっているので、食料と飲み物専用のクーラーボックスを追加したり、着替えや、ドーリー(カヤック運搬用のカート)を積んだりすることもできる。

高性能足漕ぎカヤック「ミラージュ・プロアングラー12」を釣りの名手がインプレクーラーボックスも追加できる(提供:DAIWAフィードテスター、HOBIEアンバサダー・橋口純平)