キャスパー・ユンカー(左)米本拓司(中)マテウス・カストロ(右)写真:Getty Images

2023明治安田生命J1リーグ第15節の各試合が、5月27、28日に開催された。今節の結果により、現時点上位3チームの変動はなし。FC東京に3-2で勝利したヴィッセル神戸が首位をキープ(勝ち点33)、2位にはアビスパ福岡に2-0で勝利した横浜F・マリノス(勝ち点30)、3位は北海道コンサドーレ札幌に2-1で勝利した名古屋グランパス(勝ち点29)と続く。

ここでは、3位をキープした名古屋の札幌戦を振り返り、勝敗を分けた要因について解析していきたい。


名古屋グランパス FWキャスパー・ユンカー 写真:Getty Images

札幌VS名古屋:試合ハイライト

J1第15節、札幌VS名古屋の試合は札幌のホーム「札幌ドーム」で行われた。ホームの札幌はここまで3連勝で好調を維持し、上位進出を狙う。アウェイの名古屋も連勝を狙い、首位追走を図りたい。

試合は開始直後に動く。前半1分、ハーフライン付近でボールを受けた名古屋のFW永井謙佑がFWキャスパー・ユンカーへスルーパス。これをユンカーが落ち着いて流し込み、先制となった。

札幌のチャンスは前半15分。中盤でボールを拾ったMF浅野雄也がセンターラインからドリブルを仕掛ける。そのままペナルティーエリアまで侵入しシュートをチャレンジするも、名古屋ディフェンス陣のブロック。そのこぼれ球をMF金子拓郎が拾って、FW小柏剛とともにゴールに迫るも得点には至らず。

北海道コンサドーレ札幌 MF金子拓郎 写真:Getty Images

そのまま名古屋リードで折り返した後半。ファーストチャンスは後半1分の札幌。左サイドを抜け出した小柏のクロスに対し、浅野が中で受ける。そこからMF駒井善成、金子とつなぐが、惜しくも金子のシュートはGKランゲラックに防がれた。

後半10分名古屋に追加点。日本代表に初選出されたMF森下龍矢が左サイドを突破しクロスをあげる。先に待っていたFWマテウス・カストロが、丁寧にゴール左上へボールを突き刺した。

黙っていられない札幌は攻撃陣のコンビネーションから何度もペナルティーエリアへ侵入を試みるも、最後は名古屋ディフェンス陣が壁となって防がれる。

その壁を破ったのはやはり金子。後半40分、MF深井一樹の縦パスを受けた小柏が右サイドへ流れると、中で待っていた金子にパス。金子はワンタッチでゴールへ向きシュート。好セーブを連発していたランゲラックでもノーチャンスだった。

しかしながら札幌は追加点を奪うことができず、名古屋の2-1の勝利となった。

名古屋グランパス MF米本拓司 写真:Getty Images