バドライトの二の舞に?

LGBTQコミュニティにアピールする取り組みが、不買運動に発展したものでは、ビール製造大手アンハイザー・ブッシュの主力ブランド、バドライトが記憶に新しい。

同社は4月、トランスジェンダーのインフルエンサー、ディラン・マルヴァニー(Dylan Mulvaney)(26)とパートナーシップを締結。マルヴァニーが商品をPRする動画をTikTokに投稿した直後に、保守派の間で不買の声が広がった。運動の影響は限定的との予測があったものの、メモリアルデーを前に、6週間連続で売り上げが減少したと報じられている。

こうした中、共和党のテッド・クルーズ上院議員(テキサス州)は26日配信のポッドキャスト番組で、バドライトとは状況が異なるとの考えを示した。

クルーズ議員は、保守派のボイコットは従来上手くいきずらいとした上で、ディズニーランドを引き合いに「ディズニーにむかついても、子供がどうしても行きたいと言えば断りにくいだろう。代替物があまりないからだ」と説明。一方で、バドライトを注文する代わりに、「クアーズ・ライトをくださいというのは容易だ。非常に単純な代替品だ」と語った。「ターゲットについては、どれだけ長く続けられるか、どれほど代替が容易かはこれからだ」と続け、「ウォルマートがあるし、代替手段もあるが、ターゲットは多くのエリアに展開し、買い物客にとって便利なことは確かだ。これが永続的な結果になるかどうかみることにしよう」と語った。