ニューヨークで黒人男性からレンタル自転車を奪おうとしたとして非難を浴びた女性の弁護士が、女性は実際にレンタル費用を支払っており、彼女のものだったと反論した。

問題が起きたのは、市内で広く普及しているシェアサイクル「Citi Bike」の駐車設備の一つ。13日にSNSに出回った動画には、自転車のハンドルを握る黒人男性の隣で、NYCヘルス+ホスピタルズ・ベルビュー病院のユニフォームを着た女性が自転車にまたがり、大声で「ヘルプ!」「どうか私を助けて!」と繰り返し叫ぶ様子が撮影されている。一方の男性は自分がレンタルしたものだと主張。女性は泣くような素振りを見せたが、同じ制服を着た男性が間に入り、何かを助言した後、冷静さを取り戻し、諦めたような表情で自転車を手放した。

動画は4,000万回以上再生されるなど大きな反響を呼び、「医療カレン」「Citi Bikeカレン」といったニックネームとともに非難が殺到。著名な人権弁護士、ベン・クランプ氏も「彼女は、この男性を脅威として描くために、涙を武器にしようとした。多くの黒人男性を危険にさらした、まさにそのような行動だ」と非難の声に加わった。