NY奄美会

去る5月13日に行われたジャパンパレードは、2,500人がセントラルパーク・ウェストを練り歩き、沿道や周辺には推計5万人もの観客を集め盛大な結果となった。参加全団体数は98。歌や演舞やコスプレなど思い思いのパフォーマンスが繰り広げられる中、ひときわ沿道の関心を集めたのが「ニューヨーク奄美会」の行進だ。

鹿児島県奄美群島出身のメンバーを中心に地元や大阪の奄美人らが加わった同グループは蛇皮線と島唄(奄美地方独特の民謡)をバックに、底抜けに明るい舞踊を披露。見物客も巻き込むパワフルなプレゼンテーションは大きな喝采を浴びた。

同団体は2021年のコロナ禍真只中に、マンハッタン在住の栄 秀吉氏(不動産業)の呼びかけで発足。世界中の奄美出身者とのネットワークを構築しながら、今回、念願のジャパン・パレード初参加を果たした。

パレードの前夜に市内のギャラリーで開かれた壮行会には100名を超えるニューヨーカーたちが殺到。日本から駆けつけた栄百々代さん、成瀬茉倫さんらの情緒あふれる島唄に酔いしれたり、関西奄美会山口久義会長の繰り出す豪快な奄美太鼓(チヂン)のリズムで奄美独特の踊り唄を一緒に舞うなど熱い交流が行われた。

(左)栄百々代さん (右)成瀬真倫さん ©Hideo Nakamura