登坂車線に駐車してもいいの?

「高速道路でも低速で走れる車線」登坂車線は何のためにある?追い越しに使える?
@Bordo/stock.adobe.com(画像=『MOBY』より 引用)

前述の通り、低速走行する車のための車線であるため、登坂車線上への駐車は基本的にNGです。

ただし、事故や故障など、やむを得ない事情がある場合は例外となります。やむを得ず車を停めなければならないときは、二次事故が発生しないよう安全確保に努めましょう。

車を停めなければならない事情が起きたときに車を移動できる場合は、車を路肩や道路の左端などに移動して、非常点滅灯(ハザードランプ)や、発炎筒・停止表示器材を使い、後続車へ停止していることを合図します。

登坂車線も同様で、登坂車線やそれに接する路肩や路側帯で運転することができなくなったときも、ハザードランプや停止表示器材を使って停止していることを後続車に知らせなければなりません。

右側付加車線の採用でさらに交通の流れがスムーズに

「高速道路でも低速で走れる車線」登坂車線は何のためにある?追い越しに使える?
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左側に設置される登坂車線では、速度が遅い車が速い速度の走行車線に合流することになります。

一方、速度が遅い車が最も左側の車線を走行し、右側の車線にいくほど速度が速くなるという基本に従った「右側付加車線方式」を採用している道路もあります。

右側付加車線とは、右側に付加されている車線です。この右側付加車線方式は、速度に自由度のある車両が右側から追い抜く方式となっています。

教習指導員の資格を持つ方の見解では、「右側付加車線方式は、速度が速くなるにつれて順次右側の車線を走行するという基本的な考え方に沿っているため、登坂車線から走行車線に合流するときに起きやすい事故や速度低下が少なくなるでしょう」とのことでした。

登坂車線から走行車線に合流するときの事故や速度低下などを防ぐためにも、右側付加車線は合理的といえるでしょう。速度が遅い車が左側の車線、右側の車線にいくほど速度が速くなるといった道路を走行するときの基本的なルールと同じであるため、走行がスムーズになると考えられます。

登坂車線や右側付加車線などを含む道路を走行するときは、事故やトラブルなどに遭わないようにするために、速度に応じた車線を走ることが大切です。

文・MOBY編集部/提供元・MOBY

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