確率を知らないと騙される!
確率は、ある事柄が起こることが期待される程度を表します。具体的には、「全ての場合の数」を「ある事柄が起こる場合の数」で割ったものが確率です。たとえば、3本の当たりを含む10本のくじから1本を引く場合、当たりを引く確率は3÷10=3/10です。

さて、確率を求める場合、同じ性質のものでも区別しなければなりません。くじ引きの例では、「当たり1」「当たり2」「当たり3」「はずれ1」「はずれ2」…と区別しなければ、「当たる確率もはずれる確率も1/2」となってしまいます。
というわけで、今回の【問題】の確率も考えてみましょう。赤玉を「赤1」「赤2」、白玉を「白1」「白2」としてそれぞれ区別します。同じ色の組み合わせは、(赤1、赤2)(白1、白2)の2パターン。違う色の組み合わせは、(赤1、白1)(赤1、白2)(赤2、白1)(赤2、白2)の4パターン。全てのパターンは、これらを合計した6パターンです。したがって、サラリーマンが勝つ確率は2÷6=1/3で、老人が勝つ確率は4÷6=2/3です。
実際に確率を求めると、このゲームが老人に有利であることが分かります。【問題】の老人のように、世の中には、確率を正しく理解していない人たちを騙そうとする詐欺があふれています。上手い話にはすぐ飛びつかず、落ち着いて考えることが大切です。
文=みみずく
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提供元・TOCANA
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