ルアー

ルアーはトップウォーターゲームが主流となる。最もメジャーなルアーはオールドルアーのカテゴリーにも入るフレッドアーボガストのジッターバグや、ヘドンのクレイジークローラー。いずれも引くと、ポコポコと音を立てるノイジー系といわれるルアーだ。

ルアーナマズ釣りハイシーズン突入 フッキング率アップの秘訣はフックの可動域にあり?ノイジー系トップウォータープラグ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

元々バス用のトップウォータープラグだが、ナマズの反応があまりにも良く、最近ではナマズ用ルアーとしての地位を確立しつつある。他にも近年のナマズ人気を受けて、各メーカーからナマズ専用のルアーが発売されている。スミスのキャタピーやダイワのふく鯰、ザクトクラフトのザグナなど。背中にケミホタルを装着できるものもあり、ナマズに特化した仕様となっている。

重視すべき点はフックだ。まず水面に露出した障害物への根掛かりを防ぐため、上向きのダブルフックが絶対お勧め。ほとんどの人がリリース前提だと思うので、その場合は必ずバーブレスにしておく。

フックの可動域を広げる

そしてナマズは捕食が上手な魚ではない。ルアーが通り過ぎてからドカンとバイトしたり、タイミング良くバイトが出てもルアーが飛ばされたり……。1キャスト5バイトノーヒットなんてことも珍しくない。だからこそ熱くなるのだが……。

このフッキング率の悪さを解消するには、フックの可動範囲を上げること。ナマズは水面のカエルや昆虫などを、吸い込んで捕食する。したがってフックの稼働範囲を広がれば、吸い込まれる確率も上がるのだ。

ルアーナマズ釣りハイシーズン突入 フッキング率アップの秘訣はフックの可動域にあり?水面で最後の抵抗を見せるナマズ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

ケプラーなどの強度の高いラインでフックとルアーのアイを結ぶ方法もあるが、フックの可動が柔軟すぎてラインに引っ掛かったり、ルアー本体に巻きついたりしてしまうこともある。さらにこのシステムと作るには手間がかかる。

最も簡単なのはフックとアイの間に、スプリットリングやサルカンを入れてやること。強度的にも十分だし、ケプラーのように柔軟すぎることもない。このシステムはルアーのテール側のフックだけに付ける。ベリー(腹)側のフックはそのままスプリットリングとの接続だけでいい。これだけで飛躍的にフッキング率は上昇する。

狙うポイント

狙うのは川の護岸際や流れ込み、露出している障害物周りなど。橋にある常夜灯でできる明暗部なども好ポイントだ。

ルアーナマズ釣りハイシーズン突入 フッキング率アップの秘訣はフックの可動域にあり?ナマズゲームで本命キャッチ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

川全体で見れば、のっぺりとしたまっすぐな流れより、少しでも変化のある所に目をつけよう。流れがカーブしているところ、橋の周りなどがそうだ。また支流と本流の合流点なども絶好のポイントなる。