みなさん、オーストラリアと言えばどの都市を思い浮かべますか?シドニー、メルボルン、ケアンズ、ゴールドコースト、ブリスベンなどでしょうか。では、イメージするものはどうでしょう?ウルル(エアーズロック)、グレイトバリアリーフ、カンガルー、コアラ、オージービーフ・・・という感じだと思います。これらは日本人をはじめ、世界中のオーストラリア観光客に人気のものです。
オーストラリアを地図で確認してみましょう。

まず、ここで確認したいのはオーストラリアのほとんどが砂漠だということ。面積の40%は砂漠で、オーストラリア砂漠は世界で第二位の大きさです。そのため大きな都市は、緑のある沿岸部に集中しています。そして、先ほど挙げた有名都市は、すべて東海岸に集中しています。
今回は、一体オーストラリア西側には何があるのかを紹介します。
目次
西オーストラリア州とは
西オーストラリア州南部で見られるユニークな植物
西オーストラリア州とは

オーストラリアの1/3 を占めるのが西オーストラリア州です。もちろん、オーストラリアでは一番大きな州になります。オーストラリア全体の人口が約2,500万人なのに対し、西オーストラリア州は約250万人。ただでさえ大きなオーストラリアですが、西オーストラリア州にはいかに広大な土地に人が少ないことか分かると思います。しかも州都であるパースの人口は約200万人。ということは、残りの50万人が広大な西オーストラリア州中に点在しているわけです!私がそのうちの1人です(笑)
そんな広大な面積を誇る西オーストラリア州には、手付かずの自然がいっぱい!東海岸が有名なおかげで、西海岸には観光客も少なく環境破壊も少なく、美しい場所がたくさんあります。西オーストラリア州で出会う観光客の全員が、「東は人が多くてゴミゴミしている」、「ここでは景色を独り占めできる!」、「また戻ってきて、もっと冒険したい!!」など、西オーストラリアを絶賛します。
西オーストラリア州南部で見られるユニークな植物
オーストラリアにはユニークな植物がいっぱいです!ここでは、特に西オーストラリア州南部でよく見られる有名な植物を紹介します。
こちらは、私の大好きな花『バンクシア』です。

この独特な形をした花と葉っぱが魅力的ですよね。1,000以上の花弁が集まって1つの花を形成しています。このバンクシアはオーストラリア原産の花で、全部で100種類以上はあるそうですが、西オーストラリア州南部に最も多く存在し60種以上あることが確認されています。
こちらは『ロイヤルハケア』という花です!

葉っぱのようですが、これが花だそうです。これは、西オーストラリア州南部でしか見られない植物で、1.5から2mほどの高さがあります。
こちらは通称『カンガルーポウ』と呼ばれる花です。

ポウ(paw)とは、動物の足を意味する単語で、このカンガルーポウはカンガルーの足に似ていることからこの呼び名になったようです。正式名は Anigozanthos (アニゴザントス)ですが、オーストラリアではカンガルーポウという呼び名が定着しています。『レッド&グリーンカンガルーポウ』 は西オーストラリアの州の花として制定されています。
こちらは『カリ』という木です。

この木の何がすごいかというと、写真では分からないかもしれませんが、ものすごく背が高いんです!どのくらいかと言うと、平均で50m。高いもので100m近くあります!!学生時代に走ったことある距離なのでぱっとしないかもしれませんが、マンション10階で地上約30mなので、相当高いことが分かると思います。カリの木の寿命は350歳と言われ75歳で高さの成長は止まり(※)、150~200歳時にピークを迎えます。
(※)記事公開当初、高さの成長が止まるのは「7歳」と記載がありましたが、「75歳」の誤りでした。お詫びして訂正いたします(2019年5月17日 たびこふれ編集部)
直径は大きいもので4m近く、根は地下50mほどまで張るそうです。カリは世界で最も高い木のひとつで、西オーストラリア州南部だけに生息する木です。真っ直ぐ高くそびえるカリの森は、息を呑む美しさです。鳥の囀りが響き渡るカリの森の中にいると、人間がいかにちっぽけかということを感じるほどです。
