黒坂岳央です。
「人生をより良いものに変えたい」多くの人の望みがこれではないだろうか。しかし、その願望とは裏腹に現状を変えることに否定的になる人も少なくない。つまり、頭では「変えたい」と思っているが心は「現状維持が心地良い。変化は怖い」と感じているのである(この複雑な心理状態をコンフォートゾーンという用語を使って説明することが可能だ)。
日頃、筆者が人生をより良くするために心がけていることが「3つのCH」である。すなわち、「変化(CHange)に挑戦(CHallenge)することで好機(CHance)が得られる」という考え方だ。
チャンスを掴むためには、まずは変化を受け入れることから全ては始まる。転職や起業を経験した人ならわかると思うが、居心地がよく気心の知れた職場や人間関係を断ち切り、新天地を目指すのは大変な勇気を必要とする。
自分自身、何度も転職は経験しておりその都度「年収や業務内容など、明らかにメリットがあるのでやるべきだ」と頭では分かっていながらも、とてもお世話になった人との別れは寂しさを感じる瞬間はあったし、新しい職場でうまく打ち解けるかはとても不安だったことを覚えている。勤務先の会社をやめる時はさらに大きな勇気が必要だったことは言うまでもない。
現状から変化をするというのは、必ずリスクが付きまとう。多くの人はそのリスクを過大評価し、そしてリターンを過小評価しがちだ。なぜなら変化に伴うリスクは短期的に付帯するもので、リターンは往々にして長期的かつ遅効的に効果を帯びるためだ。
変化を恐れる心理を感じた時は、変化に伴うリスクとリターンをテキストにして書き出すと冷静さを取り戻すことができる。「心は大変不安だが、書き出してみると大したことはないのだ」。頭で再確認することで一歩前進する勇気を得られるだろう。