私は郷学研修所・安岡正篤記念館(@noushikyogaku)さんのツイートの中でひと月程前、次の言葉をリツイートしました――人間の徳性の中でも根本のものは、活々(いきいき)している、清新溌剌(はつらつ)ということだ。いかなる場合にも、特に逆境・有事の時ほど活々していることが必要である。その人に接すると自分までも気が爽やかになるという、これが人物の最も大事な要素だ。そしてかくのごとき人であれば必ず役に立つ。
溌剌とした明るさというものには、人を感化する上でも人を元気にさせる力がありましょう。取り分けリーダーシップを執るような人は発光体であり続けねばならず、明るくなければその責任を果たし得ないと言えるのかもしれません。そしてリーダーのみならず人間にとって常に喜神を含む(…どんなに苦しいことに遭っても、心のどこか奥の方に喜びを持つ)、明るい心を常に持つとは非常に重要なことだと思います。
『論語』に、「君子固(もと)より窮す。小人窮すれば斯(ここ)に濫(みだ)る…小人は窮すると取り乱すが、君子は窮しても泰然としている」(衛霊公第十五の二)という孔子の言があります。君子というのは恒心(…常に定まったぶれない正しい心)で乱れることなく、恒心を保っていればこそ発光体であり続けることが出来るのです。また同時に、全体の雰囲気を和に持って行くことも出来ましょう。