2023明治安田生命J1リーグ第14節の各試合が、5月19、20日に開催された。今節の結果により、上位3チームの変動はなし。柏レイソルと1-1で引き分けたヴィッセル神戸が首位をキープ(勝ち点30)、2位にはガンバ大阪に2-0で勝利した横浜Fマリノス(勝ち点27)、3位はサンフレッチェ広島に2-1で勝利した名古屋グランパス(勝ち点26)と続く。
ここでは、J1第14節で5試合負けなしと首位をキープするヴィッセル神戸と、今一歩波に乗り切れない柏レイソルの試合に注目。試合ハイライトと勝利の要因を解析していきたい。
柏VS神戸:試合ハイライト
J1第14節、柏レイソルVSヴィッセル神戸の試合は、柏のホーム「三協フロンテア柏スタジアム」で行われた。柏は直前の5月17日にネルシーニョ前監督が解任となり、同試合が井原正巳新監督の初陣となった。一方、神戸は3連勝をかけ、アウェイに乗り込んできた。
ファーストチャンスは神戸に。前半8分に中盤でボールを受けたFW大迫勇也が、反転し前にボールを運ぶ。併走するMF佐々木大樹へつなぐと、佐々木はそのままシュート。惜しくもクロスバーを叩くが、大迫のキープから攻撃を作るいつもの神戸のスタイルが早速見られる。
先制点は前半24分の神戸。中央の佐々木から左サイドを上がったFW汰木康也へ。サイドでキープし、一度佐々木とパス交換後、中へクロス。ボールの先には大迫とFW武藤嘉紀。この2人がゴール前で待っていることは脅威である。武藤がボールを収め、冷静に大迫へアシスト。大迫が決め、神戸が先制する。
柏も黙っていない。直後の前半28分、カウンターからワンタッチでFW細谷真大、MF高嶺朋樹からMFマテウス・サヴィオが左サイドを抜け出す。中で待っていたMF山田康太から右サイドを上がってきたDF川口尚紀へ。シュートまで至らなかったが、ワンタッチを多用したテンポの良い攻撃でリズムを作る。
試合は神戸1点リードのまま、後半へ。互いにサイドを取り合いながら攻撃を続けるも、ゴールへはなかなか至らず。柏のターンが続く中、柏の同点シーンは後半21分。神戸の汰木からパスを受けたDF本多勇喜がGK前川黛也へバックパスを試みると、なんとこれが直接ゴールへ。神戸のオウンゴールで同点に。
その後の決定機は後半36分、右サイドを駆け上がった柏のFWフロートが個人技で抜け出す。そのまま神戸ディフェンスをかわしゴールまで迫るも、シュートはボール1個分枠外へ。
そのまま両者譲らず、1-1の引き分けで終了。柏は勝ち点12で15位に浮上。神戸は首位キープ(勝ち点30)となった。