中深場五目の釣り方
仕掛けを船縁に埋め込まれたマグネットに並べて、船長の合図にて大トモから順に、オモリ(200号)を前方に投げ入れる形で仕掛けを落としていきます。
着底後はオモリトントンが基本ですが、根のきついポイントもあるので、その際はしっかりと底を切ります。ポイントの特徴は船長がアナウンスしてくれるので、よく聞いておくようにしましょう。
チームプレーが大事
巻き上げは自由ですが、群れが薄い時は、できるだけ群れを船の下に留めたいので、全員アタるまで待ちます。もちろん、外れてしまうこともありますが、結果的に追い食いするメリットの方が高いので、ここはチームプレーを心がけましょう。
また、サバと思われるアタリがあったら話は別。お祭り防止のために高速で巻き上げます。
ウスメバルから顔出し
釣行日は5月4日。ゴールデンウィーク真っ只中、ということで、「早くやって早く帰ろう」という船長の計らいで、この日はいつもより早い3時集合の3時半出船に。こういうフレキシブルな対応も、この船宿ならでは。行程は1時間半。空が白んできた5時に第1投となりました。
しかし、出だしは喰い渋る状況がつづき、船中ウスメバルがポツポツでアタリが出ない人も多数。
空針にサバ短やホタルイカをつけた筆者の仕掛けでは、下の針、せいぜい2番目の針までにしか喰わないので、追い喰いも期待できません。船長、3投やって移動を決断しました。
移動後に多点掛けも
水温が低いらしく、移動後も相変わらず下の1~2本針に喰ってこない状況でしたが、出だしのポイントよりはアタリは出る状況。船長は「今日はダメ」とばかりの表情で操船していましたが、程よいペースで船中の桶に魚がたまっていきます。
ただし、フラッシャー仕掛けを使っていた人たちは、流しによってはオキメバルの4~5点掛けで盛り上がっていたものの、サバの遭遇率も高かった模様。この日はどちらの仕掛けを使っても同じではなく、明らかにパターンが分かれていました。
釣ったサバをエサにしてマゾイ連発
残り2時間を切ったところで、筆者の仕掛けが着底を待たずに止まってしまいます。予想とおり、サバの仕業でした。しかし、サバはサバでもマサバの方。大事に血抜きして持ち帰ることにします。
仕掛けは絡んでしまいましたが、なにとか4本針仕掛けに再生し、つづきはこれでやることに。空針だと、上の針は喰ってもせいぜいサバなので、問題はなしです。
そして釣れた4匹のサバのうち1匹を捌いて短冊に。これが功を奏したらしく、これまで1匹どまりであったマゾイを5匹まで数をのばすことに成功しました。