「アビスパサポーターのために、福岡のために」DF小田逸稀
中学時代には鳥栖の下部組織で過ごし、現在は福岡に所属する小田にとっては、第13節鳥栖戦は特に出場したい試合だったが、出場停止で出場とはならなかった。5月7日に開催された第12節サンフレッチェ広島戦(1-3)で、小田のタックルによって広島のMF満田誠が負傷したためだった。
小田のタックルは、確かに危険なものだった。しかし、試合後には広島サポーターからSNSなどで誹謗中傷が集まっており、この現象は間違いなくスポーツには不要だ。課題は修正したうえで、圧倒的な空中戦の強さや対人守備の強さなど、小田の特徴をふんだんに見せてほしい。
ー鳥栖戦は出場停止でした。どのように試合を観ていましたか?
小田:そうですね、ウェリ(FWウェリントン)が入った段階で、もっとロングボールを多用していくのか、(前半46分に退場となり鳥栖が)1人少ないから繋いでゴールまで持っていくのか。そういうところがどうだった(統一できていた)のかなとは思いますけど、ピッチにいなかったので分かりません。もし僕がいたら、もうちょっとクロスを多く使ったり、僕が空中で起点になったり、背後へのランニングだったり、配球だったりをしたかったなというふうには見ていました。
ーやはり、出られない悔しさはありましたか?
小田:そうですね。僕も鳥栖には負けたくないですし、中学でお世話になったクラブだし、特に出たかった試合なので悔しいですね。
ー出場停止明けの浦和戦は、どういう気持ちでピッチに立とうと考えていますか?
小田:いつも通り、変わらずやろうと思っています。浦和レッズはアジア(AFCチャンピオンズリーグ)で優勝して、今凄く良いチームだと思いますが、変わらず自分のプレースタイルを出していきたいなというふうに思います。
ーアジアチャンピオンと対戦するということは、より意欲に繋がりますか?
小田:どうだろう、あんまりそこは意識してないかもしれないですね。目の前の勝ち点3を取ることだけです。
ーメンタル面は大丈夫ですか?
小田:大丈夫です。すごい数の誹謗中傷は来ましたけど、それ以上に励ましの声もあったので。(満田選手に対して)本当に申し訳ない気持ちはあります。本当に反省していますし、改善もしなければいけません。イエローカードをもらうプレーは良くないものだと思うし、(これからは)クリーンにやっていきたいなと思います。でも、アビスパサポーターのために福岡のために、変わらず自分のプレースタイルも今まで以上に出していきたいなと思います。