黒坂岳央です。

昔はニュースの生殺与奪はマスメディアが握っていたが、今の世の中は何でも可視化され、一億総ジャーナリスト社会になった。それにより明らかに情報過多な社会を我々は生きている。結果、知りたくなかったこと、知って不幸になるニュースが社会に蔓延していると感じる。

一部のニュースを除き、意識的に見ないようにした方が幸せに近づくかもしれない。

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世の中を暗くするマスメディアの報道

もちろん、すべてがそうだとは言わないが世の中の雰囲気を暗くする一因は、マスメディアの偏重報道にあると自分は思っている。

「世の中暗くなる」というのは個人の精神衛生の話に留まらない。経済の景気にすら影響を及ぼすこともある。景気という時には「気」という字が入っており、正しく人々の気持ちや気概が反映される。暗くなるニュースばかりが積極的に取り上げられる世界に身を置けば、前向きな気持ちも吹き飛ばされてしまう。マスコミは危機を煽り、視聴率を取ることで利益追求をするので放置すれば必然的に普通のニュースも悲劇的で暗いニュースにされてしまうので、ますます負の傾向が強まる。

犯罪の手口を詳しくセンセーショナルに取り上げることで、第2、第3の模倣犯を誘発したと見られる事件もある。そうなるとマスメディアは有益というより、むしろ人によっては害悪に感じる人すらいるだろう。自分はニュース記事やコラムを書く立場なので、ニュース記事を見る必要性に駆られるが悲劇的な暗いニュースについては見ないように意識している。とりわけ子供や若者が悲劇に見舞われる内容は気持ちが暗くなるので絶対に見ない。