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これが"大地の裂け目=ギャウ"だ!
他にもたくさんの魅力が!
ヨーロッパ史に登場するアイスランド
このアイスランドの歴史を語る上で欠かせないのが、1783年のラーキ山の大噴火です。"人類の経験した最大の噴火の一つ"と言われるその噴火の規模は、VEIという火山爆発指数では、6とされています。(ちなみに世界的な噴火に伴う遺跡観光として有名なイタリアの「ポンペイ」を埋めてしまったヴェスビオ山のAC79年の大噴火は、VEI 5と推測されています)
噴火もこれだけの規模となるとその影響は甚大で、天高く舞い上がった火山灰は異常気象をもたらします。ヨーロッパではその後数年にかけて食糧不足が続き、貧困と飢饉は1789年のフランス革命の要因のひとつとなっていったと言われています。
ちょうど同じ1783年と言えば、日本でも大きな噴火、そしてそれに続く飢饉がありましたね。浅間山の大噴火、そして天保の大飢饉です。メカニズムはヨーロッパのパターンと同じ。群馬の鬼押出園は、この時の流れ出た溶岩が固まったものです。(ちなみにVEI 4だそうです)。1783年はきっと地球が活発な年だったんですね。
さらに共通点がもう一つ!
アイスランドは地質学的にはヨーロッパでも最も若い国と言われていて、約1600万年前にできたと言われています。
では日本は?
日本海が生まれ、日本が次第にユーラシア大陸から離れていったのは、約1500万年前のこと。日本とアイスランドは凡そ同じ頃にできた国だったのです。
二つのジオロジスト・ファンタジーの国
なんだか遠くの国であるはずのアイスランドなのに、随分と日本と似た要素があることにお気づきになったと思います。温泉、間欠泉、鬼押出、柱状節理・・・。
日本もアイスランドも、地球上で言えば「プレートの動きが活発な部分に存在する」という点では同じなわけです。
そんな風に考えてみると、さすが環太平洋造山帯の一部を成す日本だな!なんて、ワクワクしながら箱根を訪れる外国人旅行客の気持ちがわからんでも無いな、という気になってきます。
私たちが日常生活でなんとなく楽しんでいた温泉も、当たり前の様に時折やってくる地震も、46億年の歴史を持つ地球の活動の産物なのだと、なんだかちょっとワクワクしてきますね♪
想像もつかないものに触れることこそ海外旅行の楽しさ!とも言えますが、実はあまりにも違うもの・環境・気候に触れ続けると、旅疲れするとでも言いましょうか、母国に帰るとちょっとホッとするのも事実です。その点、アイスランドの旅は、スケールこそ日本とは大きく違いますが、何となく身近でホッとした癒しも与えてくれます。
そんな絶景とロマンに溢れた、火と氷の国アイスランド。
ぜひ生涯で一度は、訪れてみてくださいね!
それではまた!添乗員のNatsukiでした。
文・写真・Natsuki/提供元・たびこふれ
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