待望の本命顔見せ

そんな話をしていると右舷でアカムツが上がった。次の流しでは、350gのショートジグをセットしてアプローチ。ジグが着底してワンピッチをすると5回目でグンッ。そのままグリグリ巻き、さらに持ち上げるようにフッキングし、32cmのクロムツをキャッチ。Nさんも同サイズのムツをキャッチした。

その後、アカムツはもちろんクロムツもヒットしない。時刻は11時を回っており万策尽きた感じもした。最後は自分の好きなジグでやってみようと、330gのオレンジゼブラグローのセミロングをセット。水深300mにベイト反応はあるので、なんとか魚のスイッチを入れたい。

ボトムに着いたら速巻きしてイトフケを取り、ジャーク&フォールで様子をうかがう。レンジを上げることなくジグをごそごそと動かしていると、グッと乗ってきた。グリグリ巻いてフッキングを送ると、ギューッと走る抵抗を見せる。慎重に巻き上げてくると、残り100mで暴れる。残り30mで大暴れして、アカムツ確定。やはり赤い魚が浮いてきた。そのまま抜き上げてキャッチ。30cm弱だが、うれしい1匹だ。

32cm本命追釣

次の流しでは、私がユメカサゴ、Nさんはクロムツをキャッチ。期待した次の流し、イトフケを取った2回目の着底で、フッとジグが取られた。ロッドを立てると重みが乗る。すぐ巻きたい気持ちを押さえてロッドを曲げ込み、バットに十分重みを乗せてからリーリング。直後からギューッと走って当日一番の重みを感じる。

アカムツだと確信して慎重に、でも弱気になることなく巻き上げ32cmのアカムツをキャッチ。このまま最後の流しでもアカムツをと意気込んだが、そんなうまくいくわけもなくノーヒットで沖上がり。

中深海ジギング釣行でアカムツ&クロムツ【和歌山・たいし丸】バラし連発のワケとは?たいし丸で確保したお土産(提供:週刊つりニュース中部版APC・田中こうじ)

私の釣果はアカムツ2匹、クロムツ2匹、ユメカサゴ2匹とイカ1匹。Nさんはクロムツ4匹とユメカサゴ4匹、ギンメダイ1匹。これからはスーパーライトジギングも楽しめる時期なので、また行きたい。

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<週刊つりニュース中部版APC・田中こうじ/TSURINEWS編>

▼この釣り船について
たいし丸
出船場所:紀伊勝浦町浦神
この記事は『週刊つりニュース中部版』2023年5月12日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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