
ページに並ぶ六つの箱
ちゃんと意識して並べる順番を決めたのだろうか。重要なことから順番に、重要なことは同じページで説明し、より詳しくは別ページで説明する、といった閲覧者の理解を促進する原則に沿っていない。様々な能力が低下し始めた高齢者を含め、理解力に限りがある人への配慮に欠けている。
医療機関の探し方をクリックすると何の警告もなく別のページに飛ぶ。一方、別の箱「みんなにいいことたくさん」には「別のページに移動します」と注記がある。注記がある箱とない箱が並んでいるので閲覧者は混乱する。
「健康保険証として利用するメリットは?」をクリックすると二つの図が表示される。「いつもの通院等が便利に」という図と「こんなところも簡単・便利に」という図だが、相変わらず音声読み上げではスキップされる。
二つの図は「見れば理解できる」だろうか。送り手の意図の通りに読み手に伝わるだろうか。図には必ず説明を加えるというのは、プレゼンテーション技法の初歩の初歩である。
というわけで、指摘するのも疲れてきた。ページの下の方はもっとひどい。このページは全面的に作り直すしかない。
高齢者・障害者政策を担う厚生労働省には、情報アクセシビリティについて職員教育からやり直すように求める。
追記:視覚障害者が利用するスクリーンリーダの利用者がチェックしてくれました。動画の位置にiframe要素が使われており、スクリーンリーダNVDAでは動画の存在がわかるとのことでした。