半年ROMる効果

拡張器であるSNSを使うのは注意が必要だと書いた。だから判断能力、少し先の未来を想像する力が欠けている人が使うと大変な厄災が降りかかる。どうすればいいか?結論、半年ROMることである。

筆者は半年ROMる(実際には”数年間”読む専門だったが)ことで、何を書き込むと不特定多数から罵倒されたり炎上するのか?またブラックではなく、グレーのラインを攻めると笑いを誘ったり面白かったりする。この境界線をはっきり理解できた。

SNSは検索性に優れているため、たとえば自分がやろうと考えたことをまず検索して、先人の爪痕を調べることができる。また、SNS由来の炎上理由を知ることで「ここまでやってしまうと社会問題になる」「逆にここまでは悪ふざけの範疇で笑いを取れる」といったことを理解できる。そしてそれはそのままリアルでの人間関係でも応用することができる。

結局、ネットでもリアルでも生身の人間のコミュニケーションの場なので、ふさわしいふるまいの本質が大きく違うことはない。つまり、SNSで半年ROMることは、リアルでの人間関係において問題につながる行動を理解する勉強にもなるのだ。

また、昨今の闇バイトも応募して相手とコミュニケーションを取り始める前に、事前に調べておくことでリスクを回避できる。無知は罪である。知らなかったでは済まされない。気軽に書き込んでしまう前に半年ROMることでコミュニケーションや情報力を鍛えておいて損はないだろう。

筆者も自分の子供が小学生に入り、少しずつインターネット空間へのデビューの日が近づいてきている。我が子を犯罪者や炎上の渦に巻き込まないためにも、SNSデビュー前に「半年ROMれ」を教えたいと思っている。

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