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ビジネスを成長させていくためには、3つの比較(三比主義)によって目標を設定することが有効とされています。
三比主義とは、前年比、他者比、予算比という3つの評価基準を設定すること。企業経営においては、当たり前のように使われている手法です。
確かに、やみくもに努力をするより、ターゲットを設定して、それに向かって努力するほうが、やるべきことが明確で効率的かもしれません。
しかし、常に何かと比較しながら成長を求めるライフスタイルはどこかで限界が生じます。永遠に成長し続ける組織や人はいないからです。
去年より今年はもっと成長していなければいけないという「前年比」の目標は、意識し過ぎるとプレッシャーを感じることになります。
また、他者と比較をする「他者比」は、妬みや嫉妬といったネガティブな感情の原因になりかねません。
さらに、自分に高い目標を課してクリアしようとする「予算比」は、達成できなかったときの挫折感が生まれます。