下記は中央スイスアルプスの模式図だ。氷河期が終わった後の10000年前から6000年には森林限界は高い位置にあり、その後徐々に高度を下げてきた。

縄文時代に暖かかったのは地球の傾きが今と違っていて北半球の夏の日射が多かったためだ(下図のObliquityは地球の傾き)。このときは氷河が後退していたが、その後寒くなると氷河は前進した(図中の棒グラフ。説明は省略)。その後1850年ごろまで続いた小氷期Little Ice Ageが終わると、氷河は後退を続けて、現代に至っている。この氷河の挙動も、縄文時代は暖かかったことを示唆している。

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