放射線障害で米軍を提訴
3人はすぐに自宅へと戻ったが、その直後から体調不良に襲われた。吐き気や嘔吐、下痢が起き、皮膚には炎症や水疱ができ、目は焼けるように熱かった。特に最後まで車外にいたベティの症状は深刻で、顔は大きく腫れてしまい、髪の毛が大量に抜けてしまった。彼女らを診察した医師は放射線障害ではないかと診断した。手当てした看護師はやけどのような症状だったと証言している。
それから数カ月後、ヴィッキーとコルビーは近隣で行われた米軍のイベントで、現場で見たのと同じCH-47ヘリコプターを目にした。そのパイロットは事件について聞かれると、得意げに「自分も現場に行った」と話していたという。だが、2人が事件の当事者だと打ち明けた途端、パイロットは顔色を変えて話すのをやめてしまった。
軍は事件への関与を否定し、ヘリコプターの出動もなかったと主張した。だが、匿名で事件について語るパイロットが現れたほか、軍用ヘリコプターを見たという地元住民の目撃証言が寄せられた。米国の民間UFO調査機関MUFONの調査員ジョン・シュスラーも事件の調査に乗り出した。ただし、彼の調査には多くの疑問点が指摘されている。

ベティとヴィッキーの体調はその後も良くならず、1981年、2人は米政府と米空軍を相手取って医療費・賠償金計2000万ドルを請求する訴訟を起こした。だが法廷で2人の主張が認められることはなく、1986年に敗訴している。その後、ベティは1998年に、ヴィッキーは2007年に死去した。
米軍が関与しているとみられることから、3人が目撃したのは極秘の新兵器だったとか、実験中に起きた事故に巻き込まれたといった説が唱えられているが、いずれもこれといった証拠は提示されていない。また、3人の身を襲った放射線障害のような症状は真実であるが、その原因は別にあった可能性が指摘されている。もしそれだけの放射線を浴びたのなら、特にベティは、事件後すぐに死んでしまったとしてもおかしくないというのだ。
あの夜、テキサス州の田舎道で一体何が起きたというのか? その真相は今もなお闇の中だ。
参考:「UFO Insight」「Skeptoid」「YouTube」ほか
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提供元・TOCANA
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