TSMC株を売るというバフェット氏の選択は、台湾有事が勃発した際にTSMC工場が爆破される可能性を考えると合理的な判断です。
US House representative Seth Moulton: "We should make it very clear to the Chinese, if you invade Taiwan, We will blow up TSMC (Taiwan Semiconductors)… of course Taiwanese really don't like this idea" pic.twitter.com/lKWCfGrWuV
— Carl Zha (@CarlZha) May 6, 2023
米国下院議員セス・モールトン：「中国に対して、もし台湾を侵略したらTSMC（台湾半導体）を爆破するとはっきり言うべきだ。もちろん、台湾人はこの考えを本当に嫌がっている」
しかし、台湾有事を警戒する割に、バフェット氏が経営するバークシャー・ハザウェイのポートフォリオは中国に深く依存している米国企業であるアップル株の割合が大きいです。
バフェット爺さん👴#TSMC「経営は世界で最上級、世界でも最も重要な企業の一つ」と称賛する一方、「拠点が良くなく（投資を）再評価」。台湾有事の際に事業継続が危ぶまれることを懸念。半導体は米国と中国が競い合い、経済安全保障の中心的な分野であることも投資判断に影響した。#Apple $AAPL A98rMmW pic.twitter.com/HgrKOzyBSt
— ACT《Six Japan》 (@actionclutch) May 7, 2023
中国はアップルにとって生産拠点だけではなく、販売拠点としても不可欠な国となっており、実質的にはアップルは中国企業であるという声も。
FT紙「アップルは中国企業だ」
Apple is a Chinese company MCuHOtyJo
— J Sato (@j_sato) May 4, 2023
あまりにも中国に依存しているため、台湾有事が勃発してもアップルは中国に依存し続けるのではないのかという指摘も。
Till 2025, it’s still over 80% dependencies on China. You cannot call this decoupling but diversification. Even there is a Taiwan war in 2027, Apple still has to rely on China.
— eggwalking (@grownupin40s) January 3, 2023
2025年まで、中国への依存度はまだ80％以上です。これはデカップリングではなく、多様化と呼ぶべきでしょう。2027年に台湾戦争が起きても、アップルは中国に頼らざるを得ない。
仮に台湾有事が発生した場合、中国企業となっているアップルの経営は大打撃を受けることが予測されます。なぜなら、戦火に巻き込まれることが懸念されているTSMCが製造する半導体にもアップルは依存しているからです。
Apple chip manufacturer TSMC warns Taiwan-China war would make everybody losers MF1hctKeO
— CNBC (@CNBC) August 2, 2022
台湾有事リスクを警戒し、日本株の購入を拡大させるバフェット氏ですが、アップル依存のポートフォリオは全くリスク分散が出来ていないことを示します。
分散投資は投資家としての基本ではなかったでしょうか？
