大阪湾奥の釣り。最近はあまり、よい潮に当たることがない。釣行しやすい週末が、悪い潮なのでどうしようもないのだ。それでも多少は釣ってみたい。そこで今回は、やや無理のある小潮周り、しかもエントリーの夕刻には絶望的な潮止まりという状態で、とりあえず竿を出した。
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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)
悪条件のメバリング釣行
幸い風は吹いていない大阪湾奥。小潮周り。明日、明後日には長潮・若潮を迎えるので、悪い潮といえる。
到着して海を見た瞬間から、「ああ、潮位低いな」と溜息が出た。ここまでの悪条件なら、釣らなくても結果がわかっているようなものだ。でも、最近は海水温が安定して上昇してきたので、まあ数尾のメバルでもと狙いをつけた。
当日のタックル
メバリングロッドで、1000番リール、PEライン0.1号のラインでいく。
最低ヘッドウェイト0.15gの、ドフィネスの釣りになるという想定もあったので、もしかすると、エステルラインの方がよかったのかもしれないが、結果的にはPEラインを張っておいて正解だった。
45cm級チヌが連発
大阪湾奥も海水温的には春の海となったが、出戻りしてくるはずのメバルはあまり調子がよくない。
筆者としては、リリースメインの大阪湾奥では学習個体が増えるのでこういうものだと思っているが、昨年のこの時期は、どういうわけか良型がバコバコと釣れていたのでなんだか感覚が狂う。
「いつも通りの渋い海だ」と自分にいい聞かせながら、堤防のキワや、ストラクチャーをなめるコースぎりぎりのリトリーブで攻めた。堤防の凸の部分で、ワームをステイさせているとヒット。メバルかなというレンジだったが、引き込みが強い。
すばらしい。なかなかデカいチヌである。写真を撮って返してやる。
そして、場所を横に少し動いたところでまた食った。同様に45cmクラス。どうなっているんだこの春は、と思うくらい、チヌの調子がいい。
メバルはあまりチヌにビビる魚ではないと思うが、チヌが上ずっているというか、優先的に食ってくるので、もしかして隠れているのでは?とさえ思う。
2023年の春はチヌが好調
先日から、チヌをもう5尾くらい釣っている。それもすべて40cmアップで、一度は46cmも出た。
筆者のイメージするブリームゲームといえば、夏。ブラックバスのワームを使ってのライトブリームゲームなので、この春の好調さには、戸惑いすらある。
ただ、チヌの産卵期は春と聞いた。あるいは卵でお腹がいっぱいのチヌが、アジ・メバル用の小さなワームに狂っているのかもしれない。いわゆるノッコミ状態であり、ほかの魚とベイトを奪い合っていないのが、よくチヌが釣れてくれる理由だと思われる。
ただ、そろそろ季節的にバチ抜けのシーバス、そして産卵のアジが入ってくるので、海中は複雑なものとなるだろう。
ライトゲームアングラー、中でもアジを愛する私からすれば、アジングを優先したい。メバルも釣り切った感じがしない……と欲張りになってしまいそうな春だ。