マテガイ採りのコツ
採るコツですが、まず穴の形は写真のように楕円形になっていることが大前提。そしてこの楕円形が大きければ大きいほど、それに比例した大物が入っていると思って良いです。そしてこの穴に塩を一振りしてやります。やがて穴から海水が出たり入ったりと、生体反応が現れ始め、更に待つとマテガイが姿を現します。
焦りは厳禁
ここで焦ってはいけません。巣穴から1cm位しか出ていない状態で捕まえようとすると、穴に潜られてしまい、2度目はなかなか出てこなくなってしまいます。ここはちょっと我慢してやり、場合によってはもう一振り塩をかけてやり、しっかり2~3cm出てきた所で捕まえてやりましょう。
力任せはダメ
また、先にも書いた通り、マテガイは貝殻が柔らかいので、ここで力強くつかんでしまうのもNG。結構抵抗する力も強いのですが、一進一退が続いていると、途中で敵(マテガイ)も疲れてくるので、それを待って穴から抜いてやりましょう。
貝殻もやわらかいのですが、マテガイは身もやわらかいので、無理に引っ張ると切れてしまう点も注意が必要です。
早々にマテガイ続々
横浜海の公園には干潮時刻の1時間半前に到着。実は今シーズンのポイントがよく分かっていなかった筆者、まずは公園全体を見渡してみます。すると、海に向かって右側、南のエリアに塩とジョレンを持った人達が集中していることが分かりました。早速ジーンズを膝上までまくり、アクアシューズを履いてこの集団に混じります。
何となく良さそうなポイントに陣取り、ジョレンで2~3cm削って、楕円形の穴を見つけて塩をかけていきます。すると、マテガイがぴょんぴょん現れました。周りでも終始歓声が上がっています。「出てきた、捕まえろ!」「面白~い!」「気持ち悪~い!」。そうですね、出てきたマテガイを捕まえる作業は面白いですが、見た目はちょっと気持ち悪い貝ですよね(笑)
出だしから良いポイントに入れたらしく、筆者含めこの周辺でやっていた人達はマテガイフィーバー!「あっちはちょっと渋いかな」なんていう話声とともに、同ポイントには続々と人が集まりだしました。
干潮時刻を待たずに大漁
夢中になってマテガイ採りをやっていたら、干潮時刻を前に、入れ物に入っていた塩(500g)が底をついてしまいました。リュックが置いてある岸に戻って補充しようかと思ったのですが、この時点で既に大漁。そして気づけば、周りは多くの親子連れで溢れていました。
周辺にいる人達を見てみると、玄人さんと思われる方たちの殆どがアサリ狙い、マテガイ狙いは親子連れ中心、という構図にほぼ別れている様子。というわけで、もうちょっとやりたい欲求を押さえつつ、干潮時刻の15分前、新たに来た3人家族に狭いポイントを明け渡し、干潟を後にしました。