各地で渓流釣りが解禁となり春本番だ。各渓流は軽魚を狙う多くの釣り人でにぎわっている。今回は渓魚を代表するアマゴ、イワナ、ニジマスの3魚種をおいしく食べてみよう。さぁ皆さん!釣趣と食味を楽しむために春の渓流へレッツゴー!
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤拓摩)
魚の下処理
ウロコは細かいが気になれば金タワシでこすり落とす。大型の魚は包丁を肛門から下アゴまで入れて内臓とエラを取り除く。小型の魚はキッチンばさみを使った方がやりやすい。
背骨の血合いを指先で肛門から頭の方へそぎ取っていく。歯ブラシを使えば隅々までこすり取ることができる。きれいに水洗いしてキッチンペーパーで水分をしっかり取ったら下処理は終了。
3魚種の塩焼き
渓魚本来の味を楽しめるのはシンプルな料理の塩焼きだ。下処理した渓魚に塩を振ってグリルで両面に軽く焦げ目がつくまで弱火でじっくり焼けば出来上がり。
3魚種を食べ比べてみると、ニジマスの身はふっくらとやわらかく、少し水っぽさはあるが淡泊な味わい。イワナは引き締まった筋肉質で濃厚な味わい。身だけでなく皮目もおいしい。
アマゴはあっさりとした甘みとうま味があり繊細な味わい。皮は香ばしく、骨はやわらかいので食べやすい。3魚種ともに川魚特有の臭みもクセもなく、それぞれのおいしさの違いが楽しめる。
ガーリックオイル焼き
下処理したアマゴとニジマスに塩こしょうして軽く小麦粉を振り掛ける。フライパンにオリーブオイルを入れてスライスしたニンニクを炒める。香りが出てきたらアマゴとニジマスを入れて弱火から中火でしっかりと焼いていく。
ニンニクは焦げる前に取り出す。両面にこんがりと焼き目が付けばOK。パセリと取り出したニンニクを添えれば出来上がり。
ガーリックオイルの香りとパリッとした皮、ふっくらやわらかい身が口の中で一緒になって実にうまい。アマゴは骨も軟らかく頭からガブリといける。数滴だけしょうゆを垂らすとうま味が引き立つ。
素揚げアマゴのゆずポン酢和え
下処理したアマゴを素揚げして油を切っておく。斜め切りしたネギとスライスしたタマネギをボウルに入れて市販のポン酢と混ぜ合わせる。その中に素揚げしたアマゴを入れるだけ。
簡単料理だが、素揚げしたアマゴの香ばしさと甘みにゆずポン酢、ネギ、タマネギの風味が絡み合い複雑な旨さが広がる。